第17回 RCI(アールシーアイ)
- 第1回目 移動平均線分析
- 第10回目 フィボナッチ・リトレースメント
- 第2回目 ゴールデンクロス/デッドクロス
- 第11回目 パラボリック
- 第3回目 MACD(マックディー)
- 第12回目 エンベロープ
- 第4回目 ボリンジャーバンド
- 第13回目 200日移動平均線
- 第5回目 DMI(ディーエムアイ)
- 第14回目 一目均衡表
- 第6回目 RSI(アールエスアイ)
- 第15回目 値幅観測論
- 第7回目 トレンドライン分析
- 第16回目 ストキャスティクス
- 第8回目 コンティニュエーション・フォーメーション
- 第17回 RCI(アールシーアイ)
- 第9回目 リバーサル・フォーメーション
- 第18回目 ATR(エィティーアール)
RCI(アールシーアイ)

RSIみたいに上下の価格の幅に着目したチャートや
ストキャスティクスみたいに価格の水準に着目したチャートは、ここまでも、いろいろと見てきたけど時間の推移って重要じゃないのかな?
時間の推移に着目したチャートってないんですか?

みやじまくん、なかなか面白いところに着目したね!
時間にも配慮したチャートなら指数平滑移動平均線なんかも確かに直近の価格にウェートをつけているから
時間にも配慮したチャートと言えるのだけれども、有名なところでは「RCI」と言うチャートはどうかな!?

RCI?

「Rank Correlation Index」の略で、直訳して「順位相関指数(係数)」と呼ばれている。 「時間」と「価格」が独立しているものと考えて、 「時間」と「価格」の各々に順位を付けて その「時間順位」と「価格順位」を比較することで相場の惰性をはかるチャートなんだ!

へぇ~、じゃあ、価格の上昇幅や下落幅は無視しちゃうんですか? 一定期間の時間の順位と価格の順位だけで分析するなんて信じられないなぁ~。

具体的な計算式は、

むむむっ、これは難しそうだ!

算出式を解説すると次のようになる。
まず、「n」は計算期間。
つまり、(n=)9日間なら、直近を「1」として「9」まで順位を付ける。

やっぱり、ややこしいですね。

そんなことはないよ。
表にすればイメージし易い。
例えば、こんな感じだ。
SUM=98
n=9(日間)
上記の計算式に当てはめると
RCI=18.33

これをチャートに表示すると

あっ、何かRSIみたいなチャートだな~。

確かに似ているよね。
「RCI」は「-100から100」の範囲で動くオシレーター系のチャートだ。
「RCI」の特長は、
例えば
連騰が続いている相場では、価格順位はカレンダー日付の順位と同じ数値が入っていく。
期間中、連騰が続けば「RCI」は「100」となり、このような状態は長くは続かないだろうと考え、買われ過ぎ感が出ていると捉える。



SUM=0
n=9(日間)
上記の計算式に当てはめると
RCI=100

逆に期間中、下落が続いている相場では、価格順位はカレンダー日付の順位と逆の数値が入っていく。
期間中、下落が続けば「RCI」は「-100」となり、このような状態は長くは続かないだろうと考え、売られ過ぎ感が出ていると捉える。



SUM=240
n=9(日間)
上記の計算式に当てはめると
RCI=-100

計算するのは面倒だな~、でも計算しなくてもチャートは描画されるし、
イメージは何となくわかってきたから、まっ、いいか。
考え方もRSIに似てるのかな?

①「70~80」以上を高値圏・「-70~-80」以下を安値圏と考える。
「70~80」以上・「-70~-80」以下の水準で長く推移する傾向があるんだ。
そこで、
「70~80」以上に入ったところですぐに「売り」ではなく、
「70~80」以上になってから再度「70~80」を下回るときに「売り」・
「-70~-80」以下に入ったところですぐに「買い」ではなく、
「-70~-80」以下になってから再度「-70~-80」を上回るときに「買い」
と判断するほうが賢明だ。
これは、同じオシレーター系チャートの「RSI」と同じ考え方だね。


②「0」の水準を横切ったときは、トレンドが反転しているか確認
③期間の異なる「RCI」の2本のラインのクロスを転換のサインとする
短期線が長期線を上回る:買いサイン
短期線が長期線を下回る:売りサイン

MACDの「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」に似てますね。
これはRCIを使った「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」と言ったところかな。
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