第14回目 一目均衡表
- 第1回目 移動平均線分析
- 第10回目 フィボナッチ・リトレースメント
- 第2回目 ゴールデンクロス/デッドクロス
- 第11回目 パラボリック
- 第3回目 MACD(マックディー)
- 第12回目 エンベロープ
- 第4回目 ボリンジャーバンド
- 第13回目 200日移動平均線
- 第5回目 DMI(ディーエムアイ)
- 第14回目 一目均衡表
- 第6回目 RSI(アールエスアイ)
- 第15回目 値幅観測論
- 第7回目 トレンドライン分析
- 第16回目 ストキャスティクス
- 第8回目 コンティニュエーション・フォーメーション
- 第17回 RCI(アールシーアイ)
- 第9回目 リバーサル・フォーメーション
- 第18回目 ATR(エィティーアール)
一目均衡表

一目均衡表って言うチャートをよく耳にするから、
見てみたら何かごちゃごちゃしていて
このチャートはわかりにくいな~

おっ、みやじまくん
一目均衡表を勉強するんだね。
このチャートは確かに非常に奥が深いチャートなんだ。

一目均衡表は、一目山人(細田悟一氏)が編み出した相場分析の手法だ。
時間論・値幅観測論・波動論が三大骨子となっており、その中でも時間論に大きなウェートが置かれているのが特徴なんだ。
ただ、その分析の背景には哲学的な要素が色濃く、1985年には研究者は1万人強いるが、このチャートを認識できるレベルにいるのは10人程度と言われた奥の深いチャートだ。

聞けば聞くほど難しそうだな~。
館長、やさしく教えてくださいよ~。

そうだね。
ここでは、本当にさわりのところと一目均衡表の考え方のイメージを習得していくことにしよう!
まず、一目均衡表だが、5本のラインとローソク足で構成されている。


そうか~、5本もラインがあるからややこしいんだな!

その5本のラインは、
①転換線、②基準線、③先行スパン1、④先行スパン2、⑤遅行スパンの5本だ。

わぁ~、頭がパニックになりそうだ~。

確かにわかりにくいよね。
ちょっと整理してみよう。
①②に関しては、こう考えたらどうだろうか。
①②は何れも期間中の高値と安値の平均だから、簡易的な移動平均線って考えたらどうだろう。そうすれば、わかりやすい。移動平均線はここまで、いくつも見てきただろ?

なるほど、転換線は簡易的な9日移動平均線、
基準線は簡易的な26日移動平均線って考えるわけだな。
なんとなく整理できた感じだな~。

③④はこの2本の線で囲まれたところを「雲」という。
ここでは2本で1つのサインと考えよう。

具体的にはどうやって使うんですか?

それでは、具体的な使い方だ。
まずは、「好転」と「逆転」を覚える必要がある。
「好転」と「逆転」は3つの観点から判定する。

観点A:「①転換線」と「②基準線」を使った「好転」と「逆転」の判定
ここでのポイントは
基準線の示す方向は、相場の方向性を判定する上で重要な役割を果たし、転換線が基準線を上回っても、基準線が上向きに転じなければ「好転」と言えない。
①基準線と②転換線は簡易的な移動平均線だ。
みやじまくん、何か気がついたかな?

あっ、そうか!
簡易的な移動平均線を使った「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」だ!
基準線の向きが重要って言うのも移動平均線分析と同じだっ~!
そう考えたらわかり易いな~。


次に
観点B:「雲」を使った「好転」と「逆転」の判定
「雲」自体は、上げ相場では押し目の限界、下げ相場では戻りの限界と判断される。


観点C:「⑤遅行スパン」を使った「好転」と「逆転」の判定

今の株価と26日前の株価を比べるわけだから、
今と26日前とどっちが強弱があるか比べているんだな。


そして、このA・B・Cの「好転」「逆転」を総合的に見る。
もし、A・B・Cが全て「好転」した場合、「三役好転」と言って「買いのポイント」となる。
つまり、「①転換線が基準線を上回る状態(基準線の上昇が伴うこと)」で、「②現在の相場が雲を上回り」「③遅行スパンが26日前の相場を上回る状態」だ!
「売りのポイント」は「三役逆転」といって、まったく逆の判定をするんだ。

一番重要なのは「遅行スパン」での判定。これを最初のサインと見る。
次に重要なのは「転換線と基準線」の判定。
最後に「雲」の判定。よく雲を抜いたかが記事にされるが、他の3本のラインから比べると重要度は落ちる。これは最後の判定項目と考える。
■「利乗せ」でエントリー
・「遅行スパン」の好転で1/3を買う
・「基準線」と「転換線」の好転で1/3を買う
・「雲」の好転で1/3を買う
■「半扱」で手仕舞い
・「基準線」が横ばいになったら半分手仕舞い
・「基準線」まで価格が下がれば買い増し
・「雲」を下抜けしたら全部手仕舞い
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