第9回目 リバーサル・フォーメーション
- 第1回目 移動平均線分析
- 第10回目 フィボナッチ・リトレースメント
- 第2回目 ゴールデンクロス/デッドクロス
- 第11回目 パラボリック
- 第3回目 MACD(マックディー)
- 第12回目 エンベロープ
- 第4回目 ボリンジャーバンド
- 第13回目 200日移動平均線
- 第5回目 DMI(ディーエムアイ)
- 第14回目 一目均衡表
- 第6回目 RSI(アールエスアイ)
- 第15回目 値幅観測論
- 第7回目 トレンドライン分析
- 第16回目 ストキャスティクス
- 第8回目 コンティニュエーション・フォーメーション
- 第17回 RCI(アールシーアイ)
- 第9回目 リバーサル・フォーメーション
- 第18回目 ATR(エィティーアール)
リバーサル・フォーメーション

前回はコンティニュエーション・フォーメーションについて話をしたね?
どういったものだったかな?

形成してきたトレンドの中段に現れ、そのフォーメーション形成後に再度、元のトレンドを継続するチャート形状のことでしたよね。

その通り。代表的な三角保合いをイメージすればわかりやすい。

今回、解説するのはリバーサル・フォーメーション。リバーサル・フォーメーションは元のトレンドを継続するのではなく、トレンドが反転するときに現れるチャート形状だ。つまり、トレンドのボトムやトップに現れるので、これを察知することができれば投資効率がよくなるよね。

天井やボトムを察知することができるなんてしびれちゃうな~。一体、どんな形なんだろう?

代表的なのが前回もチラッと言った「ダブル・トップ(ダブル・ボトム)」と「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ(ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム)」だ。

年配の方には「二点天井(二点底)」とか「三尊天井(逆三尊底)」って言ったほうが馴染みがあるかも知れないかな?

先ずは「ダブル・トップ」の説明をするぞ
A点のトップをつけた後、上昇サポートラインのB点まで反落する。
上昇サポートラインを下に破ることなく再度、反発するが、チャネルラインのレジスタンスラインに到達することなくA点と同水準で上昇一服となる(C点)。
C点をトップとして反落し、B点からの水平線(ネックラインと呼ぶ)を下回り(D点)、「ダブル・ボトム・フォーメーション」が完成する。
その後、D点からネックラインの水準であるE点までの揺り戻しが見られる(リターンムーブ)。

「ダブル・トップ」のイメージ、わかったかな?

じゃあ、これの逆が「ダブル・ボトム」ですね?

その通り!
A点でボトムをつけた後、下降レジスタンスラインのB点まで反発する。
下降レジスタンスラインを上に破ることなく再度、反落するが、チャネルラインに到達することなくA点と同水準で下げ止まる(C点)。
C点をボトムとして切り返し、B点からの水平線(ネックラインと呼ぶ)を上回り(D点)、「ダブル・ボトム・フォーメーション」が完成する。
その後、D点からネックラインの水準であるE点までの揺り戻しが見られる(リターンムーブ)。

形だけで判断するのはわかりやすくていいな。

イメージを見てもらったらわかるように、形で判断するときに出来高の増減なんかも一緒に確認すれば確度が上がるんじゃないかな。ネックラインというのを覚えてもらうのもポイントかな。

さっき、言ってた「ヘッド・アンド・ショルダーズ」も教えてほしいな。

「ダブル・トップ」は山が2つ、「ダブル・ボトム」は谷が2つだったけど、次に紹介する「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ」「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」は山が3つ、谷が3つのフォーメーション分析だ。

先ずは「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ」だ!

うん、確かに「A」「C」「E」と山が3つあるぞ。「ダブル・トップ」のときは、2つの山の間にある谷と同じレベルの水平線が 「ネックライン」だったな~。

じゃあ、今度は3つの山の間の2つの谷を結んだラインが「ネックライン」ってことだな!

みやじまくん、勘が鋭くなってきたね。
「ネックライン」はフォーメーション完成のポイントになるから、これがわかれば理解し易いね。

では、「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ」を説明するよ。
株価が上昇トレンドラインと平行するチャネルライン上のA点でトップをつけた後、上昇サポートラインのB点まで反落する。
次にB点から再び上昇に転じ、チャネルラインに向かいA点を更新するがチャネルラインに到達せずに(C点で)反落し(フェイリャーと呼ぶ)、さらに上昇サポートラインを下回ってしまい、B点と同等のレベルまで下落する(D点)。
再び、D点から上昇に転じ、A点と同等のレベルまで上昇し、上昇一服となる(上昇サポートラインには届かない)(E点)。
また、E点から反落することなり、B点とD点を結んだライン(ネックラインと呼ぶ)を下回り(F点)「ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ」が完成する。一般的にはネックラインを下回りF点にまで到達したが、再び ネックラインまでの揺り戻しが見られる(リターンムーブ)(G点)。

3つの山とネックラインがわかればいいわけだな。
「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」も同じことですよね。

そうだよ。
じゃあ、「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」も見てみよう。
株価が下降トレンドラインと平行するチャネルライン上のA点でボトムをつけた後、下降レジスタンスラインのB点まで反転する。
次にB点から再び下降に転じ、下降レジスタンスラインに並行するチャネルラインに向かいA点の安値は更新するがチャネルラインに到達せずに(C点で)切り返し(フェイリャーと呼ぶ)、さらに下降レジスタンスラインを上回ってしまい、B点と同等のレベルまで上昇する(D点)。
再びD点から下落に転じ、A点と同等のレベルまでで下げ止まる(下降レジスタンスラインには届かない)(E点)。
また、E点から切り返すことなり、B点とD点を結んだライン(ネックラインと呼ぶ)を上回り(F点)、「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」が完成する。
一般的にはネックラインを上回りF点にまで到達したが、再びネックラインまでの揺り戻しが見られる(リターンムーブ)(G点)。

同様に、「ダブル・ボトム」・「ヘッド・アンド・ショルダーズ・ボトム」の場合、「ボトム」と「ネックライン」の幅と同じ幅を「ネックライン」から取った値がとりあえずの目標値だ。
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