第4回目 ボリンジャーバンド
- 第1回目 移動平均線分析
- 第10回目 フィボナッチ・リトレースメント
- 第2回目 ゴールデンクロス/デッドクロス
- 第11回目 パラボリック
- 第3回目 MACD(マックディー)
- 第12回目 エンベロープ
- 第4回目 ボリンジャーバンド
- 第13回目 200日移動平均線
- 第5回目 DMI(ディーエムアイ)
- 第14回目 一目均衡表
- 第6回目 RSI(アールエスアイ)
- 第15回目 値幅観測論
- 第7回目 トレンドライン分析
- 第16回目 ストキャスティクス
- 第8回目 コンティニュエーション・フォーメーション
- 第17回 RCI(アールシーアイ)
- 第9回目 リバーサル・フォーメーション
- 第18回目 ATR(エィティーアール)
ボリンジャーバンド

移動平均線のように一本の線を中心に何本も線が引かれたチャートを見たことがあるんですけど、このチャートも移動平均線分析の一種ですか?

それは、多分、ボリンジャーバンドじゃないかな?
1980年代初めにジョン・ボリンジャーが考案したテクニカルチャートだ。

確かに真ん中に移動平均線が引いてあるけど、その他の線は移動平均線ではなく、価格変動の統計学的な要素である「σ(シグマ:標準偏差)」と言うのが盛り込んであるんだ。
具体的には、移動平均線の上下にその「σ」に一定倍率の乖離を持つラインが描かれている。
そして、このラインを「ボリンジャーバンド」と言うんだよ。

ちょっと説明しただけでは、さっぱり、わからないだろ?

その標準偏差(σ(シグマ))って何ですか?

その計算式などは無視するとして、その考え方としては、先ほど「統計学的な要素」と言ったけど、とにかく次の数字をイメージしておくといいかもね。
その何かが、株式のチャートの世界、つまりボリンジャーバンドの世界では「株価」だ。
つまり、「株価は上記の確率でボリンジャーバンドの範囲に収まる」と考えるんだ。

と言うことは、3σならかなりの確率ですよね。
じゃー、株価が3σを上回るってことは滅多にないってことですよね?

その通り。なかなか理解が早いね。
前述したように、ボリンジャーバンドというチャートでは、一般的に移動平均線と移動平均線を中心にして「+1σ」と「-1σ」、「+2σ」と「-2σ」、「+3σ」と「-3σ」の合計7本のラインが引かれている。

そして、ここからがボリンジャーバンドの考え方。
例えば、「+3σ」なら約99.7%の確率だよね。
もし、株価がこの「+3σ」のラインより上にはみ出してしまったら…。
約99.7%の確率でこの「+3σ」ラインの範囲に収まらないといけないはずなのにはみ出している異常事態の発生って考えられる。

従って、「買われ過ぎ」と判断するんだ。
逆に、株価が「-3σ」のラインより下にはみ出してしまったら…
約99.7%の確率でこの「-3σ」ラインの範囲に収まらないといけないはずなのにはみ出している異常事態が発生。
従って、「売られ過ぎ」と判断。
つまり、「+3σより上」、「-3σより下」で「逆張りシグナル」として利用するわけだ。

価格推移がレンジ相場であれば、

実はここだけの話だけど、実際にボリンジャーバンドを使った逆張り手法は、なかなか難しい印象を持っている。
なぜなら、ボリンジャーバンドが上端に達したり、突破するときは、既に上昇トレンドが発生していて、確かにボリンジャーバンド内に収まって株価が推移するんだけど、ボリンジャーバンド自体が上向きとなっているから、そのまま上昇するボリンジャーバンドに沿って株価も上昇する傾向があるんだ。


先に「価格推移がレンジ相場であれば」と限定したのもそのためなんだ。

う~ん、使いにくいチャートだな?どうすればいいんだろう?

ボリンジャーバンドをあえて「順張りシグナル」として利用してみるのはどうかな?
「トレンドを形成しようとしているときは、価格がレンジ相場を逸脱していく」って考えてみる。
つまり、ボリンジャーバンドの上端突破をもって「買いシグナル」、下端突破をもって「売りシグナル」とする考え方だ。

多くのボリンジャーバンドの説明は「逆張りシグナル」の利用を前提としているけど、実は、考案者のボリンジャー自身も先に説明した「逆張り手法」よりも「順張り手法」の重要性に言及しているんだよ。

でも、3σ突破や2σ突破で順張りするって言うのは抵抗があるな~

順張りでは違う数値を使おう。ここでは「+0.6σ」「-0.6σ」を利用することとする。
つまり、
とするんだ。


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