第15回 値幅観測論
- 第1回目 移動平均線分析
- 第2回目 ゴールデンクロス/デッドクロス
- 第3回目 MACD(マックディー)
- 第4回目 ボリンジャーバンド
- 第5回目 DMI(ディーエムアイ)
- 第6回目 RSI(アールエスアイ)
- 第7回目 トレンドライン分析
- 第8回目 コンティニュエーション・フォーメーション
- 第9回目 リバーサル・フォーメーション
- 第10回目 フィボナッチ・リトレースメント
- 第11回目 パラボリック
- 第12回目 エンベロープ
- 第13回目 200日移動平均線
- 第14回目 一目均衡表
- 第15回 値幅観測論
- 第16回 ストキャスティクス
- 第17回 RCI(アールシーアイ)
- 第18回 ATR(エィティーアール)
- 特別編:名誉師範がやってきた!標準偏差ボラティリティモデルを使おう!
- 特別編2:標準偏差ボラティリティモデルを設定しよう
値幅観測論

いろいろ、トレンドについて勉強してトレンドを確認したものの、そのトレンドの目標値を探る方法ってあるんですか?

株価の目標値を探るには、いろいろな手法があるよ。
以前に伝授した「リバーサル・フォーメーション分析」の山や谷とネックラインの幅を使ったり、これも以前に伝授した、「フィボナッチ・リトレースメント」を使ったり・・・。
ここでは、一目均衡表の分析における値幅観測論を紹介しよう。

あっ、前回習った「一目均衡表」の三大骨子の一つ、
「値幅観測論」ですね。

そうだ。
三大骨子:時間論・値幅観測論・波動論の中の値幅観測論だ。
但し、ここではあくまで、値幅観測に関してだけ切り出して紹介するが、
本来、3つの骨子である時間論・値幅観測論・波動論を総合的に判断するのが
正しい分析となることにはご留意しておいてほしい。

早速、値幅観測論での目標株価の計算を教えてくださいよ!

それでは、始めよう!
その計算方法は、価格変動の中での特徴的なピークやボトムを利用して、
今後のピークやボトムをはかる手法だ。
「V計算」「N計算」「E計算」「NT計算」の4種類があるんだ。
以下にそれぞれの計算方法を紹介するので参考にしてみてくれ。
どれも単純な「足し算」「引き算」だから簡単に計算できるぞ!


よし、次の実際のチャートを使って練習してみるぞ!

実際にA・B・Cの株価から各計算式に倣って計算して、
このA⇒B⇒Cの値動きの後の高値と比較してみよう!

先ずは、V計算
Bは1097.78、
Cは962.14
だから、1097.78+(1097.78-962.14)=1233.42
V計算では高値の目安が1233.42円と言う事だな。

次にN計算
Aが798.86、
Bが1097.78、Cが962.14
だから、962.14+(1097.78-798.86)=1261.06
N計算では高値の目安が1261.06円と言う事だな。

さあ、E計算
Aが798.86、
Bが1097.78
だから、1097.78+(1097.78-798.86)=1396.7
E計算では高値の目安が1396.7円と言う事だ。

よし、最後にNT計算
Aが798.86、
Cが962.14
だから、962.14+(962.14-798.86)=1125.42
NT計算では高値の目安が1125.42円と言う事だ。

じゃあ、実際にこの後の高値を見てみると・・・、
ひとまず、1214.41円までつけて、その後一服しているね。

それぞれの目標値の差分は
と言うことは、今回の計算例ではV計算で結構近い試算ができてたって事ですね!

そういうことだ。
各計算値はギャップがあるし、
必ず当たるものではないから
各計算で算出された目標値の水準では、一旦、一部のポジションを減らすなどの
目安に使ってみてはどうかな。

ここまでの事例では、上昇トレンドを前提に話をしてきたけど、勿論、下落トレンドでも同様に目標値を計算できる。
下落トレンドでのイメージは以下の通り!
V計算値=B-(C-B)

N計算値=C-(A-B)

E計算値=B-(A-B)

NT計算値=C-(A-C)

金融商品の取引にかかる手数料およびリスクについて
当社が取扱う商品等へのご投資には、各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面、目論見書、お客様向け資料等をお読みください。
- 株式・債券等の手数料・リスク等重要事項( 契約締結前交付書面)
- 先物・オプション取引の手数料・リスク等重要事項
- FXの手数料・リスク等重要事項
- CFDの手数料・リスク等重要事項
ご留意事項
- ●当サイトに掲載されている情報は、当社のご案内やその他の情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。情報のご利用にあたっては、お客様ご自身で判断なさいますようお願いいたします。
- ●当サイトに掲載されている情報に関しては万全を期してはおりますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、掲載されている情報等は最新の情報ではない可能性があり、予告なく変更・廃止されることもありますので、あらかじめご了承ください。
- ●万一、当サイトに掲載されている情報を用いたことにより、何らかの損害を被った場合でも、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではありません。
- ●当サイトからバナー・テキストリンク等でアクセスできる第三者が運営するサイトは各々の責任で運営されているものであり、こうした第三者サイトの利用により生じたいかなる損害に関しても、当社は一切責任を負うものではありません。
- ●証券投資に関する最終決定は、お客様ご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 取引ツール・サービス