コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年8月26日TOPIX(東証株価指数)について(その2)
大阪ネットサポートセンター 藤原
大阪ネットサポートセンターの藤原でございます。日頃は「コスモ・ネットレ」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
2024年7月4日に、TOPIX(東証株価指数)の終値が2,898.47となり、1989年12月18日につけた2.884.80を上回って34年7カ月ぶりに史上最高値を更新しました。
日経平均株価と伴にTOPIXが最高値を更新したことで、一部の銘柄だけでなく、日本株全体が幅広く買われていると指摘する見方があります。TOPIXの最高値更新が持つ意味は大きいのではないでしょうか。今後の日本株の中長期的な上昇に期待したいと思います。
さて、そのTOPIXですが、日本株の市場平均を示すベンチマークとして国内外で定着しています。東証ではTOPIXの投資対象としての機能性を高める見直しを進めています。その第一段階の見直しが、2025年1月末に完了します。
2024年4月末時点では、TOPIXは2,146銘柄で構成されていますが、流通株式時価総額100億円未満の銘柄については段階的にウエイトを低減させています。2025年1月末には約1,700銘柄に減る見込みです。
これに続き、JPXグループでは、2024年6月19日に、TOPIXの第二段階の見直しを公表しました。今年9月末頃に詳細なルールが明確に公表されますが、2026年10月から2028年7月まで約2年間かけて、「次期TOPIX」へ段階的に移行します。初回の銘柄入れ替えは、2026年10月に行われますが、2028年10月からは毎年定期入れ替えも実施される予定です。最終的には1,200銘柄程度に絞り込まれるようです。
現行のTOPIXは、基本的にプライム市場の銘柄を対象にしています。次期TOPIXでは、スタンダード市場やグロース市場の銘柄も採用されることになり、50銘柄程度が加わる見込みです。2022年4月に実施された市場区分の再編に伴い、スタンダード市場やグロース市場を選択した一部の銘柄は現行TOPIXに含まれていますが、今後、時価総額が大きくなれば、TOPIX構成銘柄となることができるようです。
このTOPIX見直しの動きを受けて、将来的なTOPIX構成銘柄への採用期待の思惑で、スタンダード市場やグロース市場に上場する銘柄の一角に買いが集まるなど、マーケットも反応を見せています。
現在のTOPIX構成銘柄であれば、これを継続できるよう企業価値の向上に取り組むことが見込まれます。非TOPIX構成銘柄であれば、新たに選定されることを目指して、収益向上に取り組むことで時価総額を大きくすることが期待されます。時価総額の大きな銘柄である大型株は、今後も引き続き時価総額を増やす可能性があり投資妙味がありそうです。
一方、TOPIX構成銘柄から外れる銘柄につきましては、短期的には株価にとってはネガティブに受け止められるかもしれません。しかし、それらの銘柄につきましても、資本効率の改善や株主還元など市場活性化に向けた動きが期待されます。中小型株につきましても、時価総額を大きくできるよう企業価値を高めてもらいたいです。
PCウェブ版では、マーケット情報のツール(国内)で国内株式のスクリーニング機能があります。時価総額の大きな銘柄をランキング形式(大→小)で検索することができますので、ぜひご活用ください。
JPXグループの「TOPIX等の見直しの概要」は、こちらをご参照ください。https://www.jpx.co.jp/news/6030/20240619-02.html
また、2024年5月8日のブログ「TOPIX(東証株価指数)について」も、ご参照いただけると幸いです。
https://www.iwaicosmo.net/report/topix.html
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