皆さま、こんにちは。

東京ネットサポートセンターのM.Sと申します。

寒さが日に日に厳しくなってきておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

私が毎日の通勤で利用している上野駅の15番線ホーム入り口には、ある歌碑が設置されています。

「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにいく」

石川啄木

「東北の玄関口」と長い間言われ続けてきた上野駅。昭和30年代、高度経済成長期に「金の卵」と言われた、中学・高校を卒業したばかりの少年少女が、集団就職列車に乗って故郷から上野駅を目指し上京されてきました。

また、当時、東北・北陸方面から到着・発車する夜行列車が数多く運行され、賑わいを見せていたそうです。

私がまだ社会人になったばかりの頃、秋田県出身で当時上司だった方から、こんな事を聞いたことがあります。

「冬になると、東北方面から来る列車が上野駅に到着した際に雪を纏って到着することがある。それを見ると、田舎を思い出すんだ。」

1982年の東北・上越新幹線の開業（大宮駅からの暫定営業）により、多くの夜行列車が廃止され、1991年、東北・上越新幹線の上野駅〜東京駅間の開業。2015年、東海道本線と宇都宮線・高崎線・常磐線が直通する「上野東京ライン」の開業と、現在の上野駅では、「東北の玄関口」としての面影はなく、東京にある途中駅の一つとなってしまいました。

時代と共に駅は変わり、現在の上野駅では「ふるさとの訛」は聞こえなくなりましたが、上京されてきた方達の心の中では、永遠に変わることはないと思います。

年末年始に帰省される方は、道中お気をつけてお帰りください。

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