コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2026年11月 5日人間の記憶
大阪ネットサポートセンター 東尾
皆様こんにちは。大阪ネットサポートセンターの東尾でございます。
先日、妻とコーヒーを飲みながらとりとめのない会話をしていたときのことです。
ふと、数年前に起きた「ちょっとした夫婦喧嘩」の話題になりました。
「あのとき、あなたが先にこう言ったじゃない」
「いやいや、君が急に怒り出したんだよ」
お互いの主張は平行線。聞けば聞くほど、お互いが「自分に都合の良いストーリー」に記憶を書き換えていました。二人の思い出のはずなのに、まるで別の事件のようです(笑)。
「なぜ人間の記憶は、こうも都合よく変わってしまうのだろう?」
気になって調べてみると、実はこれ、脳の欠陥ではなく「高度な進化の証」なのだそうです。
- 脳の最優先は「記録」ではなく「生存」
脳はビデオカメラのように正確な過去を残すことよりも、未来を生き抜くことを優先します。細部をあいまいにして抽象化することで、新しい状況に柔軟に対応できるようにしているのです。
- 思い出すごとに上書き保存(記憶の再固化)
記憶は引き出すたびに一度「不安定な状態」になり、その時の感情や知識と混ざり合って保存し直されます。つまり、思い出すたびに「最新データ」へ上書きされているわけです。
- 心を守る自己防衛システム
「自分は悪くなかった」と思い込むことでストレスや罪悪感を減らし、自尊心と心の健康を保っています。
- 勝手に穴埋めする脳の補完機能
記憶のあいまいな部分があると、脳は「たぶんこうだったろう」と無意識に辻褄を合わせて穴を埋めてしまいます。
つまり、妻も私も「意図的に嘘をついている」わけではありませんでした。
脳が心の健康を守り、過酷な現実(?)に適応するために、フル回転で記憶をマイルドに修正してくれていたのです。
そう考えると、あの不毛に見えた言い争いも、お互いの脳が正常に働いている健全な証拠と言えます。
人間の記憶があいまいだからこそ、私たちは過去の傷を和らげ、前を向いて生きていけるのかもしれません。
さて、私の記憶も都合よく上書きされたおかげで、妻との喧嘩の真相は藪の中ですが、ひとつだけ確かな記憶があります。
「最終的に謝ったのは、間違いなく私だった」ということだけです。
(こればかりは、どう脳をフル回転させても都合よく書き換わりませんでした・・(苦笑))
皆様にとっても、当サポートセンターでのご相談が「良い記憶」として心に残るよう、本日も心を込めてサポートに努めて参ります。今後ともよろしくお願いいたします。




