コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2026年6月10日「もしもし」の意外な歴史
東京ネットサポートセンター 藤村
-
こんにちは。
東京ネットサポートセンターの藤村です。
私どもは、日々お客様からの電話によるお問い合わせに対応させていただいております。
電話特有の言葉には、「もしもし」がありますね。
もちろん、ビジネスの場では「もしもし」は失礼にあたるというマナーが一般的ですので、私どもも業務で使用することはほとんどありませんが・・・
そんな「もしもし」の歴史について、少し調べてみました。

1890年、日本で初めて東京と横浜の間で電話が開通しました。
当時は直接相手につながるのではなく、「電話交換手」というオペレーターが手動で回線をつなぐ方式でした。
その頃、電話を掛けた人は交換手に「おいおい」と呼びかけ、交換手も「おいおい」と返答していたそうです。
今では少し乱暴に聞こえる言葉ですが、当時の電話は音声が聞き取りにくく、遠くにいる相手へ「おーい、おーい」と大きな声で呼びかける感覚に近かったため、語気も強くなっていたようです。
そんな「おいおい」に代わって「もしもし」が広まった背景には、いくつかの理由があったと言われています。
ひとつは、当時の電話利用者の声です。
電話開通当初の利用者は、お金持ちや役人などが中心でした。一方で、交換手には学生アルバイトも多く言葉遣いが荒い場合もあったため、「おいおい」というやり取りに不快感を抱く人が少なくなかったそうです。
また、電話サービスの創設に尽力した※大井(おおい)才太郎という人物が、「おいおい」と連呼されることを、自分の名前を呼ばれているようで不快に感じていた、というエピソードも残っています。
※大井才太郎(1856―1924)
日本の電気工学者、経営者。 明治期の工部省・逓信省において電話の敷設・普及に貢献。日本の電信電話事業の基礎を技術面から築きあげました。
こうした状況の中で、電話を掛ける際にふさわしい言葉として広まったのが、「もしもし」だったのです。
「もしもし」の語源は、「申し上げます」という意味を持つ「申す(もうす)」を重ねた「申します、申します(もうしもうし)」が短くなったものだと言われています。
自分をへりくだらせ、相手を立てる意味合いを持つこの言葉は、「おい」に代わる丁寧な表現として定着していきました。
さらに、もう一つの大きな転機となったのが、電話交換手に女性が増えたことです。
「おいおい」という言葉を女性に使わせるのは不適当ではないかという考えが広まり、女性の柔らかな声にふさわしい言葉として、「もしもし」が採用されるようになったとも言われています。
現在のビジネスシーンでは、「お世話になっております」や「いつもご利用いただきありがとうございます」等を使うことが基本です。
しかし、「もしもし」という言葉の背景にある歴史を知ると、とても丁寧な言葉なのだと感じました。
普段何気なく使っている言葉の中にも、先人たちの知恵や工夫そして時代背景が詰まっているのですね。
コスモ・ネットレでは、これからもお客様にご満足いただけるよう、大阪・東京の2拠点で、親切・丁寧な電話サポートに努めてまいります。




