コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2022年11月 1日神在月
ネット取引統括部長 山形 光
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今日で11月となり今年もあと2か月となりました。
和風月名(わふうげつめい)だと、春は、睦月・如月・弥生、夏は、卯月・皐月(早月・早苗を植える月)・水無月(無は「の」を意味します。水の月・田に水を引く月)、秋は、文月・葉月・長月、冬は神無月(神の月)・霜月・師走。一般的に旧暦の10月は「神無月」ですが、出雲地方は、全国の神々がお集まりになるという伝承から「神在月」と言い、祭事が執り行われます。
「神迎祭(かみむかえさい)」旧暦10月10日(2022年11月3日 午後7時)
国譲り神話の舞台となった「稲佐の浜」で八百万神をお迎えします。
「神在祭(かみありさい)」旧暦10月11日・15日17日(2022年11月4日・8日・10日)
神々は旧暦10月11日から17日(2022年11月4日から11月10日)まで、神事・人には予めそれとは知ることのできない縁結びや来年の収穫などを、稲佐の浜にほど近い出雲大社西950メートルに位置する摂社「上宮(かみのみや)」で神議り(かむはかり)という会議にかけます。お泊りになる出雲大社御本殿の両側にある「十九社(じゅうくしゃ)」では連日お祭りが行われます。
土地の人は神様に粗相があってはいけないと、家を建てず、歌ったり踊ったりを慎み、ひたすら静寂を保ちます。
*ちなみに甘味の「ぜんざい」は、出雲発祥。祭でふるまわれた「神在餅(じんざいもち)」が訛って「せんざい」となって京都に伝わったそうです。「縁結大祭」旧暦10月15日・17日(2022年11月7日・8日・10日)
八百万の神々に対し、縁結びを祈る祝詞が声高らかに奏上されます。
*唯一、このお祭りは一般参加が可能です。「神等去出祭(からさでさい)」旧暦10月17日(2022年11月10日 午後4時)
神在祭がおわると、神々は、斐川町(ひかわちょう)の万九千神社(まんくぜんじんじゃ)で直会(なおらい・宴会)をされた後、それぞれの国へお帰りになり出雲地方の「神在月」は終わります。近所の神様が出雲にお出かけされる前に、「私のこと忘れないでね」と伝えなきゃ!