コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2025年10月 8日フィッシングメール対策:あなたとあなたの情報を守るための実践ガイド
ネット取引統括部長 山形 光
-
「フィッシングメール」という言葉、耳にしたことはありますか?巧妙に偽装されたメールやSMSで、あなたの個人情報や金銭をだまし取ろうとする詐欺の手口です。もしかしたら、あなたもすでに受け取ったことがあるかもしれません。今回は、そんなフィッシングメールから身を守るための具体的な対策と、もし被害に遭ってしまった場合の対処法をご紹介します。
被害に遭わないための予防策
・安易なリンククリックは厳禁!メールやSMSに記載されたリンクは、見た目では本物か偽物か判断が難しいものばかり。安易にクリックするのは避けましょう。公式サイトはブックマークからアクセスしたり、公式アプリを利用したりするのが安全です。金融機関がメールやSMSでIDやパスワードを尋ねることは絶対にありません。
・デバイスのセキュリティを万全に
お使いのパソコンやスマートフォンのOS、アプリ、ソフトウェアは常に最新の状態にアップデートしておきましょう。セキュリティソフトの導入と更新も忘れずに。これらは、フィッシング詐欺だけでなく、あらゆるサイバー攻撃からあなたを守る盾となります。
・ID・パスワードの使い回しはNG!
複数のサービスで同じIDやパスワードを使い回していませんか?もし一つが盗まれてしまうと、芋づる式に他のサービスも乗っ取られる危険性があります。サービスごとに異なるパスワードを設定し、パスワード管理アプリや二段階認証を積極的に活用しましょう。
・メールフィルタリングを賢く使う
携帯電話会社が提供する迷惑メッセージブロック機能などを活用して、フィッシングメールが届きにくい設定にしましょう。複雑なメールアドレスにすることも、攻撃者からの予測を困難にする一助となります。
・「疑う意識」を常に持つ
個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメールには、特に警戒が必要です。不自然な日本語や違和感のある表現がないか、送信元のアドレスやURLが正しいか、注意深く確認しましょう。内容の真偽が不明な場合は、検索サイトで同様の事例がないか調べたり、公式ホームページから直接問い合わせて事実確認を行うのが賢明です。
・もし怪しいメールが届いたら...開封せず、即削除!
最も重要なのは、怪しいメールは開封せずに削除することです。もし開封してしまっても、本文中のURLをクリックしたり、添付ファイルを開いたり、返信したりすることは絶対に避けましょう。
・送信元アドレスをチェック
正規のメールアドレスと微妙に異なる文字列がないか、注意深く確認してください。ほんの少しの違いが、偽物である証拠かもしれません。
・利用明細の定期的な確認
クレジットカードの利用明細などは、定期的に確認する習慣をつけましょう。覚えのない利用があれば、すぐにカード会社に連絡してください。
・万が一、被害に遭ってしまったら...すぐにサービス提供会社へ相談
不正送金の被害に遭った場合は金融機関へ、クレジットカードの不正利用の被害に遭った場合はクレジットカード会社へ、速やかに連絡し相談しましょう。
・パスワードの変更
もしフィッシングサイトにIDやパスワードを入力してしまった場合は、そのIDやパスワードを利用している全てのサービスのパスワードを、できるだけ早く変更してください。
・警察への通報・相談
フィッシングサイトを発見した場合は、フィッシング110番(インターネット・ホットラインセンター)に通報しましょう。もし被害に遭ってしまった場合は、最寄りの警察署、またはサイバー事案に関する通報等のオンライン受付窓口に通報・相談してください。消費者ホットライン「188」も利用できます。
・当社の取組み
コスモ・ネットレでは、9月28日よりログイン時の多要素認証を必須化させていただきました。フィッシングに強いとされるパスキー認証もご利用いただけます。ホームページには、設定方法の解説もございますのでご一読くださいますようお願い申し上げます。
フィッシング詐欺の手口は日々巧妙化しています。しかし、正しい知識と警戒心を持つことで、その多くは防ぐことができます。今回ご紹介した対策を参考に、あなたの大切な情報と財産を守りましょう!




