コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2025年10月 3日暑さ寒さに強くなるには?
ネット取引統括部長 山形 光
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9月17日、日本政府観光局が公表した8月の訪日外国人数は342万8000人。8月として初めて300万人を突破!
ここ数年、外国人観光客が増え、通勤電車で乗客の半分以上が外国人観光客であることに、何の違和感もなくなってきました。
そして、国ごとに服装やお化粧の特徴があることもわかってきました。
そんな中、欧米系の外国人観光客のラフな服装(タンクトップかTシャツに短パン、リュック)姿は目を引きます。
あれ!?そういえば、真冬の日本で、Tシャツに短パンの外国人観光客を見かけて、思わず「寒くないの!?」と心の中でツッコんだ経験はありませんか?欧米人は、寒くないのか?日本人と比較してみました。
基礎体温
人間は恒温動物。自ら熱を発し、体温を維持します。
欧米人の平均体温は37度台、なかには37.5度以上の方もおられます。
日本人の平均体温は1957年の調査では36.8度でしたが、近年では35.5~36.2度まで低下しているそうです。
筋肉量
人は、筋肉を収縮させ(体を動かす)エネルギーを消費することで熱を生産するので、筋肉量が多い人は体温が高くなり、体温を維持することができる仕組みです。欧米人は、骨格が大きく筋肉がつきやすい体つきをしているため、熱を多く生産することができます。
日本人は、骨格が小さく筋肉がつきにくい体つきに加え、先程、日本人の平均体温が低下したと書きましたが、この理由は、運動不足により筋肉量が減り基礎代謝が低くなったことも要因の一つと言われています。
脂肪
寒さに強くなるには、体内の熱を逃さない断熱材の役割の脂肪も必要です。
欧米人の特に北部・寒冷地域のご先祖様は体温を保持するため脂肪がつきやすく、日本人をはじめアジアの温暖地域のご先祖様は体温の保持があまり必要ではないため脂肪がつきにくい体つきです。そのDNAを受け継ぐ欧米人は寒さに強く、日本人は弱いと言えます。
他の身体的特徴
体毛や赤血球の数なども人種によって違いがあります。
例えば、体温を下げる汗。汗を出す汗腺は、数が少なければ少ないほど、熱を逃しにくい体といえます。汗腺の数は、3歳までに育った環境で決まりますが、平均的なフィリピン人は280万個、日本人は230万個、ロシア人は190万個。日本人はロシア人と比較して汗をかきやすいとは言うものの、エアコンの普及により夏でも汗をかきにくい環境から体温調節が鈍くなったと言われています。
まとめ
「ふくよかな人は寒さに強い」と言われますが、みんながみんなそうではありません。体脂肪率の高いふくよかな人は、やせ型の人よりは寒さに強いけれど、一番寒さに強いのは、筋肉の上に脂肪が乗っている方ということになります(お相撲さんが、まさにそうですが、寒いものは寒いハズ)。
逆に「暑さに強い人は?」というと、体脂肪が少ない(多いと熱が逃げにくくなる)、筋肉量が多い(少ないと血管の収縮が弱く汗をかきにくくなる)人、いわゆる細マッチョの方です。
暑さ寒さに強くなるには、生まれ持った体質もありますが、運動不足や食生活に注意して血流を良くし、夏は体脂肪率を下げ、冬は体脂肪率を上げると良いといえます。季節の変わり目。
皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
おまけ
恒温動物の平均体温は、スズメなどの小鳥は43度前後、ニワトリやアヒルは42度前後、ヒツジは40度前後、ウシは39度前後、イヌ・ネコは38.5度前後、ゾウ・ウマは37度前後、サイは34度前後だそうです。スズメなどが巣から落ちて保護しようと、人の手で触るとスズメの雛は寒くて仕方ない!では、暑い時に犬猫を抱っこすると(人は暑いけど)犬猫は涼しいか?というと、犬猫は体温調節が苦手なので熱がこもるからNGだそうです。




