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コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」

2025年9月 9日

台風

大阪ネットサポートセンター 東尾 大阪ネットサポートセンター 東尾

  • 皆様こんにちは。

    大阪ネットサポートセンターの東尾でございます。

     

    台風は、毎年夏から秋にかけて、日本列島に接近・上陸します。

    台風の影響で楽しみにしていた行事が中止になった経験がある方も多いハズ。


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    そもそも台風とは、「熱帯低気圧によるもの」で、「最大風速が基準値である」という二つの条件を満たしたものを言います。具体的には、「熱帯や亜熱帯の海上で発生する熱帯低気圧」のうち、「最大風速が17.2m/s(秒速17.2メートル)以上のもの」を台風と呼びます。

     

    【風速の目安】

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    【台風が生まれる主な条件】


    ・温かい海水(海面水温が26.5℃以上)

    ・湿った空気

    ・大気の不安定さ

     

    【台風の発生メカニズム】

    熱帯低気圧の名前の通り、赤道付近の暖かい海で、海水が蒸発して水蒸気となり、大気中に上昇。この水蒸気が上空で冷やされて雲を作るときに、潜熱(せんねつ)というエネルギーが発生します。このエネルギーによって、空気の上昇が促され、周囲の空気を巻き込んで大きな渦となり、さらに強まると台風になります。

    台風が衰える(最大風速秒速17.2メートル未満になる)と、再び熱帯低気圧に戻りますが、再び発達し最大風速秒速17.2メートル以上になると「復活台風」になる場合もあります。

     

    【温帯低気圧】

    お天気ニュースで「台風は温帯低気圧に変わりました」と耳にしたことがあると思います。台風は、熱帯低気圧が温かい海からの大量な水蒸気のエネルギーを利用して発達し、中心部には温かい空気のみが存在するのですが、南の暖かい風と北の冷たい風が混ざろうとして渦巻くと、中心部は「熱帯」ではなく「温帯」となります。台風は、北上すると、海水温が下がることにより冷たい風が入り、エネルギーの供給が減り勢力を弱め始めます。すると、寒気と暖気の温度差によって発達する仕組みに変わり、台風としての対称的な構造(丸い渦)が崩れ、前線を持つ非対称な構造になり「温帯低気圧」の構造に変わることがあるからです。しかし、勢力は必ずしも弱まるとは限らず、広範囲で強風が吹く恐れがあり、再び台風に発達することもあるので、継続して注意が必要です。

     

    【台風への備え】

    ・物干し座をや植木鉢を室内へ

    ・排水溝や側溝の掃除

    ・窓(雨戸やシャッター、段ボールや養生テープで補強)

    ・土嚢(ゴミ袋に新聞紙などを入れ、水を入れて代替する方法もあります)

    ・モバイルバッテリー

    ・水(湯舟・飲料水は13リットルが目安)

    ・食料(非常食・ボンベ式コンロ)

    ・懐中電灯やラジオ

    ・身の回りの品(小銭・貴重品・常備薬・洗面用具・携帯トイレ・雨具・下着・タオル等)

    ・避難所の確認(一度はチェックしておく)

     

    一般に台風の進路は、8月や9月は、日本付近を通過する台風が多くなり、10月になると南(太平洋側)を通ると言われていますが、今年の様に太平洋高気圧の勢力が強いままだと10月に本州を通過する台風が増えるかもしれません。

    十分に備え、自然災害による被害を最小限に止められるように、日頃からお気を付けくださいませ。


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