コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2025年8月 4日日本三大商人
大阪ネットサポートセンター 高橋
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皆様、こんにちは!大阪ネットサポートセンターの高橋です。
今回は、日本のビジネスの礎を築いた「日本三大商人」についてご紹介したいと思います。
彼らのDNAは、現代の日本企業にも脈々と受け継がれています。
日本三大商人とは?
近江商人、大阪商人、伊勢商人のこと。それぞれにユニークな哲学と商売のスタイルがありました。
近江商人:「三方よし」の精神
現在の滋賀県、近江国を拠点にした商人たちです。彼らの一番の特徴は、何と言っても「三方よし」の経営哲学!
・売り手よし
・買い手よし
・世間(地域社会)よし
この3つすべてが満足する商売を目指しました。「正直」「倹約」「信用」を重んじ、短期的な利益だけでなく、長期的な視点で商売を営みました。
さらに驚くべきは、その社会貢献への意識の高さ!治山治水、道路改修、貧民救済など、地域社会への貢献を惜しみませんでした。
彼らの商売スタイルは、地方と上方(京都・大阪)を結ぶ「持ち下り商い」が基本。近江八幡、日野、高島、五個荘などが主な出身地として知られています。
近江商人出身の現代活躍企業
大阪商人:「天下の台所」を支えた才覚
江戸時代、天下の台所と呼ばれた大阪で活躍した商人たちです。物流と金融の中心地で、問屋や仲買業者が特に多かったそう。
彼らは、思想家・石田梅岩の教え「石門心学」の影響を受け、商人としての道徳や倫理観を非常に重視しました。質素倹約を旨としつつも、商売には創意工夫を凝らす才覚を発揮!顧客を大切にするサービス精神も特徴的でした。
橋の架設や災害時の救援など、地域社会への貢献も積極的でした。
代表的な大阪商人・淀屋:大阪経済を支えた豪商。
・鴻池:金融業で活躍。
・住友:鉱山業や金融業で財閥を築きました。
・五代友厚:大阪商工会議所の設立に尽力した実業家。
近代化の波の中で、財閥として発展した者もいれば、没落した豪商もいました。伊勢商人:全国にネットワークを広げた勤勉さ
現在の三重県、伊勢国出身で、江戸や京都、大阪などの大都市で活躍した商人たちです。特に松坂出身の商人が多く、あの三井家を輩出したことでも知られています!
伊勢商人は、商才に優れ、勤勉で質素倹約を旨とする人が多かったと言われています。伊勢を本拠地としながらも、全国に店舗を構え、広範な商売ネットワークを築きました。
代表的な屋号は、越後屋、伊勢屋、丹波屋など。
三井グループ:創業者である三井高利は伊勢松坂出身。江戸で「越後屋呉服店」(現在の三越)を開業し、大成功を収めました。相場の見方も変わるかも?
いかがでしたでしょうか?
彼らが培ってきた経営哲学や商売のあり方は、現代の上場企業にも色濃く影響を与えています。会社のルーツを知ることで、もしかしたら相場の見方も少し変わってくるかもしれませんね!