コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2025年7月15日蓮から発見されたロータス効果
大阪ネットサポートセンター
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こんにちは、大阪ネットサポートの井上です。
梅雨明け後の7月中旬から8月が見頃の蓮の花。英語でロータス(lotus)。水面から茎を高く伸ばして咲きます。葉は光沢のない円形で、微細な凸凹構造とワックス成分により水を弾く特性があり、水滴がほとんど接触しないため、泥や水が付着しても葉が汚れることがありません。
蓮とよく似た水生植物の睡蓮は、英語ではウォーターリリー(water lily)。春から秋にかけて長く咲き、葉は水面に浮かぶように広がります。葉は光沢があり、切れ込みが入ったフォルムで、この切れ込みから水をおとします。
さて、蓮の驚異的な撥水性と自浄作用は、「ロータス効果」と呼ばれています。
例えば、防水素材、衣類の素材、テフロン加工のようなフッ素化合物は、表面張力が水よりはるかに小さく撥水性が高い素材です。また、住宅建築で使われる塗装・外壁材は、外壁材に目では見えにくい凹凸をつけることで汚れが付着しても洗い流すことができる仕組みです。ヨーグルトのフタにも利用されています。昔、フタの裏に付着したヨーグルトをスプーンですくったり、舐めた経験はありませんか? フタについたヨーグルトは味が濃くて美味しく感じたのは私だけ?近年はフタに撥水性素材が使われておりフタをなめることはなくなりました。他にも、電子機器、スマートフォンやタブレットなどの表面にロータス効果を施すことで、指紋や汚れが付きにくくなり清潔に保つことができます。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」は、中国の儒学者である周茂叔(しゅうぼしゅく)が書いた「愛蓮説(あいれんせつ)」の一節。蓮(はす)の花が泥の中から生えながらも、その泥に染まることなく清らかで美しい花を咲かせる様子になぞらえ、以下の意味を表しています。
- どんなに悪い環境や世の中にいても、それに染まらず、清らかな心や正しい行いを保つことの重要性。
- 困難な状況や誘惑の多い場所にあっても、自分の本質や理想を失わず、高潔であり続けること。
転じて、逆境の中でも品位を保ち続ける人の姿をたたえる言葉としても使われます。そうでありたいと願う一方、蓮(れんこん)。先を見通す効果があるといいな!