コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2025年5月 7日ブラックスワン
東京ネットサポートセンター 町田
東京ネットサポートセンター 町田です。
「ブラックスワン」という言葉をご存じでしょうか?
中世ヨーロッパの人々は「白鳥は白いもの」という固定観念を持っていました。しかし、17世紀末のオランダの探検家たちがオーストラリアの西海岸で初めて黒い白鳥を目撃しました。
黒い白鳥の発見はヨーロッパに衝撃を与え「全ての白鳥は白い」というそれまでの常識を揺るがし、黒い白鳥は「ブラックスワン」とよばれ、のちに哲学や理論の分野でも象徴的な存在となりました。
言葉としても「ブラックスワン」は、想定外の事態が起こり得ることの例えとして使われるようになりました。
「ブラックスワン」とよばれる出来事の特徴は、以下の三つ。
1.極めて予測が困難であること
2.重大な影響をもたらすこと
3.あとになって、それが説明可能と思われること
元ヘッジファンドの運用者であるアメリカ作家、ナシーム・ニコラス・タレブが2006年の著書『ブラックスワン』の中で言及したことで、この言葉はさらに広く知られるようになりました。
金融市場においては、事前には予測することが出来ずに、発生した時の衝撃が大きい事象が過去に何度も起こりました。
投資の世界での「ブラックスワン」と言える主な出来事と言えば、
1987年:ニューヨーク株式市場の「ブラックマンデー」
2008年:アメリカの住宅バブル崩壊をきっかけとしたリーマンショック
2011年:予測を超えた地震や津波の規模の東日本大震災
2020年:新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)
など、いずれも世界規模で社会的に混乱を引き起こし、経済活動や金融市場に影響を与えた出来事です。 事前に予測することは困難で確率論や経験、常識が通用しないため、社会や市場に極めて大きな衝撃を与えました。
「ブラックスワン」のような事象が発生すると投資家は不透明な状況に恐怖を感じるため、大きな相場変動が起こりやすくなってしまい、資産を守る為、株式等のリスク資産は売られやすくなってしまいます。
しかし、完全に予測できないからといって、何もできないわけではありません。
〇常日頃から変化や不確実性に対応できるよう柔軟性を持つことを心がける
〇想定外の出来事に備え資産や投資の選択肢を広げリスク分散しておく
〇過去の経験から得た教訓を次に生かせるよう学び続ける姿勢を持つこと
〇平常心を保ち続け、ろうばい売りなどしないこと
〇継続して情報収集を行う
むしろ「ブラックスワンは、バーゲンセール」と捉えられるような、メンタルをもって対応できるよう準備をしておきたいものです。
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