コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2025年3月27日ゲソコン
東京ネットサポートセンター 原田
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こんにちは、東京ネットサポートセンターの原田です。
先日、テレビで「名探偵コナン」を見ていたら「ゲソコン」という初めて聞く言葉が10回ほどでてきました。
「ゲソ」と聞いてイカの足を連想しましたが、調べたところ警察の業界用語で「足跡」「靴跡」を意味するそうです。漢字では「下足痕」と書きます。
「ゲソコン」は正しくは「足痕跡(そっこんせき)」といい、「足痕跡鑑定官」や「鑑識課足痕跡係」という役職もあるそうです。
<足跡の主な採取方法>
写真撮影法~主に赤外線、紫外線をあてる方法
石こう法~足跡に石こうを流し込む方法
ゼラチン転写法~足跡の印象面に圧迫して採取
静電気法~床類だけではなく、布団やジュータンからも採取できる
ポリラッス法~ゼリー状のものを固めて採取、畳やブロックからも採取できる
DIP法~試薬による検出方法、布や紙類に効果的
チオシアン法~鉄分に反応する試薬法、タイヤ痕跡も採取可能
3D スキャン法~スーパーインポーズ法により3次元撮影し解析する
<足跡から解ること>
①人数が解る (その現場に人は何人いたのか)
②場所が解る (侵入待ちをした場所、侵入口、犯行の状況、逃走口、逃走方向)
③靴底の形が解る (靴の種類、メーカー、特殊な職業)
④靴底の状況が解る (犯人の身長、性別、その他)
⑤犯行の状況が解る (歩いたのか、走ったのか、飛び降りたのか)
⑥場所の特定が解る (足跡の付着物を科学検査する、どこの土砂や植物など)※1
例えば、静電気法は、7,000ボルト以上の強力な静電気を発生させることにより、畳やジュータンの上に残された足跡の採取が可能となります。
さらに、靴底の本当に僅かなキズや、靴底に付着していた付着物を精査する事で、個人の特定やどこを経由して、その場所にたどり着いたかなど。より複雑な識別が可能になってきているそうです。
現在では画像解析の進歩に伴い、以前では考えられなかった精度を確立してきてALS-科学捜査用ライトという機器で目には見えない足跡が見えてくるそうです。指紋や体液、血液、毛髪、繊維、骨などの鑑識に使用されていますが、火災現場からの足跡も発見し採取出来ることから各国の捜査機関で採用されているとのことです。※2
足跡から性別・身長がわかり、目に見えない足跡もわかるとはすごいですね。
悪いことはできませんね。
2年ほど前に「クロサギ」というドラマがありました。
「世の中には三種類の詐欺師がいる。人を騙し、金銭を奪うシロサギ。色恋を餌にするアカサギ。そしてこの世で一羽だけ、シロサギとアカサギだけを餌とし喰らう最凶の詐欺師がいる。詐欺師を騙す詐欺師――その名は、クロサギ。」という冒頭の言葉を思い出します。※3
隠語は外部の人には内容を知られないように使う言葉ですが、「警察の業界用語」は沢山あり、その中から生き物の隠語をいくつか記載します。いくつご存じですか?
牛の爪:馬の爪の形状が割れていることから、犯人が判明していること。
馬の爪:馬の爪の形状が割れていないことから、犯人が判明していないこと。
アヒル:制服警察官の巡査を表す隠語。
うさぎ:脱走犯のこと。「脱兎(だっと)」という言葉から追われる者の意味。
蜘蛛(くも):高層マンションに侵入する泥棒。
タタキ:強盗。
パンダ:パトカーのこと。白と黒に塗り分けられた車体の色から。
トカゲ:オートバイによる追跡部隊
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証券投資の参考になると思いますので是非ご覧ください。
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※1 https://alfs-inc.com/cri/footmark/footmark-about/