コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年11月26日自動運転
東京ネットサポートセンター 深野
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東京ネットサポートセンターの深野でございます。
バスの減便や運行廃止が、地方都市での切実な問題になっていますが、
2024年3月末に想定外の退職者が出たことにより都市部で運行する横浜市営バスも、4月のダイヤ改正で290便の減便を行い、今後さらなる減便を予定しており、もはや地方だけの問題ではなくなってきております。
物流業界においても、いわゆる2024年問題でトラックドライバーの労働時間が規制され、輸送能力が不足しています。
人口減少・高齢化による労働者不足が原因のひとつですが、課題解決方法として期待されているのが自動運転技術です。
自動運転技術は、レベル1からレベル5までに分類されています。
レベル1:運転支援
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のいずれかを条件下で部分的に実行できる段階
➡2021年11月以降に国内で販売される新型車全てに自動ブレーキ搭載が義務化されました。
レベル2:特定条件下での自動運転機能
システムが、アクセル・ブレーキ操作、またはハンドル操作の両方を条件下で部分的にできる段階
➡トヨタ(7203)MIRAI レクサスLS
日産(7201)セレナ サクラ
ホンダ(7267)Z-RV N-BOX
レベル3:条件付き運転自動運転
システムがすべての運転操作を一定の条件下で実行。システムの介入要求など
にドライバーが適切に対応する段階
渋滞時の高速道路など一定の条件下で操作の全てを代替
➡ホンダ(7267)のレジェンドは、高速道路で時速30キロ以下の渋滞などの
条件を満たせばハンドル、アクセル、ブレーキ操作は不要。自動で車線変更
もできる
レベル4:特定条件下における完全自動運転
システムが特定条件下ですべての運転操作を実行。
決まったエリア、決まったルートで操作の全てを代替。ドライバー不要
➡ANA(9202)と豊田自動織機(6201)は、空港でコンテナを牽引する無人
車の試験運用を開始。複数のセンサーなどで障害物を検知し、自分で考え運転する空港特定の条件で実現するドライバー不要の車。
福井県永平寺町では、2023年5月から日本初の無人自動運転の移動サービ
スを開始。電車の廃止路線を舗装し専用路線として活用。遠隔管理室から
運航を管理する。
レベル5:完全自動運転
システムが常にすべての運転操作を実行
物流業界に、三井物産(8031)が設立し、三菱商事(8058)等旧財閥系商社が出資する「T2社」(未上場)という会社があります。
「T2社」は、新東名の浜松SAから沼津SA間116kmでカメラやセンサー、GPSなどを装備した既存の大型トラックによる自動運転の走行実証が成功し、2027年には、完全自動運転トラックで幹線輸送サービス開始を目指しているとのこと。
既に東名の京都宇治田原ICに完全自動運転トラックが高速を降りる必要のないIC直結発着拠点開発を進めており、首都圏でも(場所は未定)同様のIC直結発着拠点を設置する予定があるそうです。
これが完成すれば首都圏と関西の大動脈を完全自動トラックが往来し、直結発着拠点から有人トラックに荷物を詰め替えて地域配送できるようになります。
自動運転が軌道に乗れば、ドライバー不足・交通渋滞・死亡事故・地方や過疎地における移動手段の確保ができ、問題の解決につながります。
政府は2027年にも自動運転サービスの本格化を掲げておりますが、1日でも早くその日が来てほしいと思います。