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コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」

2024年11月25日

黄金比

大阪ネットサポートセンター 東尾 大阪ネットサポートセンター 東尾


  • 皆様こんにちは。

    私は大阪ネットサポートセンターの東尾と申します。

    先日、チャート分析についてインターネットで検索をしていると、「黄金比」という言葉が目に入りました。

    チャート分析において、黄金比を応用するというのは不思議な感じがしましたので、少し詳しく見てみると、それは「フィボナッチ・リトレースメント」と呼ばれる手法でした。

    相場は、上昇や下落を繰り返しながらトレンドを形成しています。「フィボナッチ・リトレースメント」は、相場の上昇局面における一時的な押し目や、下落局面における一時的な戻りを予測するために使われている手法です。

    チャート上の高値と安値までの値幅のうち、「23.6%、38.2%、61.8%」のラインがよく注目されており、これらのラインで反発や反落が予測されると言われています。

    20241125_ひがしお①.png

    ところで、そもそも黄金比とは何なのでしょうか。

    黄金比とは、「人間が最も美しいと感じる」と言われている比率のことです。

    その比率は「1:(1+√5)/2」。近似値では「1:1.618」、「5:8」とされています。

    代表的な歴史的建造物や美術品には、黄金比を用いたものがあると言われています。

    例えば、次のようなものが挙げられます。

    ・古代ギリシャの「ミロのビーナス」

      「頭の先からおへそ」と「おへそからつま先」までの長さの比が「1:1.618」。

    ・古代エジプトの「ピラミッド」

    側面からみた三角形の「高さ」と「底辺」の長さの比が「1:1.618」。

    ・レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」

      モナリザの顔の輪郭に沿って接線を引いた長方形の「横」と「縦」の長さの比が

    「1:1.618」。

    ・パリの「凱旋門」

      「中央のアーチ部分の高さ」と「凱旋門自体の高さ」の比が「1:1.618」。

    その他、身近なところでは、黄金比は名刺やクレジットカード、タバコの箱などにも使われているようです。

    チャート分析においては、予測通りに値動きが推移しない「ダマシ」が多くあります。そのため、一つのテクニカル指標だけで判断するのではなく、複数のチャート分析を併用することで効果が上がることがあります。

    上記のようなリスクを十分に理解された上で、チャート分析を投資判断の一つに加えてみられてはいかがでしょうか。

    【補足】テクニカルチャートでの「フィボナッチ・リトレースメント」の出し方

    ①右上の「ライン」をクリック。

    20241125_ひがしお➁.png

    ②「フィボナッチ」をクリック。

    20241125_ひがしお➂.png


    ③「リトレースメント」をクリック。
    20241125_ひがしお④.png

    ④%を選択して、チャート上の高値と安値を結ぶ。
    20241125_ひがしお⑤.png



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