コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年11月18日南関東ガス田
東京ネットサポートセンター 町田
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私たちが生活している関東の地下に、膨大な天然資源が埋蔵されている事をご存じですか?
千葉県を中心に、茨城、埼玉、東京、神奈川に及ぶ南関東地域一帯には、「南関東ガス田」と呼ばれる日本有数の天然ガス田が広がっているのです。
※天然ガス鉱業会HP参照
この地域の天然ガスは、明治時代から利用されていて、比較的深度の浅い地下水に溶け込んでいて水溶性天然ガスと言われています。
経産省の試算によると、このガス田の推定埋蔵量は約3685億立方メートルで、わが国最大の天然ガス田です。
ちなみに、九十九里地域のガス井戸からは年間4.4億立方メートル生産されており、現在のペースでは約800年分に相当する埋蔵量だそうです。石油の輸入に99%依存しているわが国にとって、実に貴重な国産エネルギーです。
地下から汲み上げられた地下水から天然ガスが採取され、都市ガスとして一般家庭や工場へ供給されています。
そして、「南関東ガス田」から採取される地下水には天然ガス以外に海水の2000倍の濃度の「ヨウ素」が含まれているのです。
「ヨウ素」といえば、人の成長に必要な元素であり、医薬品や工業原料としても重要な資源!「ヨウ素」の世界生産量は年間約34,000トン。
日本の産出量は約30%で、チリに次いで世界第2位の「ヨウ素」産出国。
「ヨウ素」は資源少国の日本が、輸出をすることができる数少ない国産天然資源なのです。
実はこの「ヨウ素」!!
近年、再生可能エネルギー拡大の切り札として注目を集めている次世代太陽電池、「ペロブスカイト太陽電池」の製造に欠かせない主原料なのです。
ペロブスカイト太陽電池は日本の研究開発によって生まれた技術です。特徴は、軽く・薄く・柔らかいフレキシブルな形状にできること・・
例えば、建物の壁や窓、車体、衣服、ウェアラブルデバイスといった曲面に設置して、太陽光で発電が行える、これまでの設置場所の難題が解決されることが期待できます。
レアメタルなどの輸入にたよらず日本国内の主原料で製造できるメリットはとても大きく、また、主原料の安定供給は日本が優位になるために欠かせない条件なのです。近い将来、私たちの足元から採掘された「ヨウ素」で製造された、「ペロブスカイト太陽電池」がビルの壁や窓や洋服に取り付けられ、当たり前のように利用されている光景が見られるかもしれません。
ちなみに2025年開業のJR西のうめきた駅での実証実験も予定されているそうです。今後がとても楽しみですね!!!
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