コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年9月 3日お札のお話
大阪ネットサポートセンター 矢倉
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大阪ネットサポートセンターの矢倉です。
残暑厳しく秋の訪れが待ち遠しいこの頃。
7月3日に新しい紙幣が発行され2か月が経過いたしましたが、私は、paypay、d払いなどの電子マネー、クレジット決済ばかりで現金を利用することが本当に少なくなり、寂しいことに、渋沢様・津田様・北里様、どなたにもまだお会いできておりません。
紙幣に使われるのは和紙ですが、和紙の元となる紙は紀元前2世紀頃、中国の役人である蔡倫(さいりん)により発明とされています。
古事記によれば、紙は中国の書物(論語10巻と千字文1巻)として応神天皇16年(西暦285年)に日本に伝わり、紙の製法もこの頃伝わったとされています。
聖徳太子(飛鳥時代・西暦574年誕~622年没)の時代には写経に和紙が使われていました。
ここ最近毎週楽しみに観ている大河ドラマ『光る君へ』で、父為時が越前国の受領となり(平安時代・西暦996年)娘まひろも過ごした2年間の様子を描いた放送回で、朝廷に越前和紙が税として納められていたシーンがありましたが、日本書記には、610年ごろ、高句麗の僧である雲徴が、紙、筆、墨の製法を伝えたとあり、6世紀初頭に福井県越前市にて紙漉きが始まったとする伝承もあります。
紙幣に使われる和紙には、独特な風合いと香りがあり、流通の面から丈夫さも兼ね備えており、明治10年(西暦1877年)に大蔵省紙幣局が紙幣の製造を開始して以来,現在まで受け継がれています。
主な原料は、「ミツマタ」「アバカ(マニラ麻)」。この植物繊維を特殊加工し紙幣を作成しています。
主原料の一つジンチョウゲ科の「ミツマタ」は、枝が三つに分かれていることから単純に「ミツマタ」と名付けられ、3月~4月に黄色の可愛い花を咲かせます。
生息地は中国、ヒマラヤ、東南アジアに分布し、日本では群馬県の屋敷山、大分の九重町野倉、三重県津市三杉町が有名で群生地として観光名所になっているところもあります。
庭木としても栽培されており、枝はドライフラワーとして大変人気があります。
ミツマタは明治に紙幣が登場してから国内で調達されていましたが、近年は過疎化や生産者の高齢化の影響で生産量が激減し、2010年に外国産を仕入れるようになりました。10年前までは年間30トンだったネパールからの輸入が今では100トンにまで増え、9割を中国やネパールなどの外国産に頼っているとの事です。調べて見ますと、ODAの貧困削減の一環としてヒマラヤ山脈の麓の山間部で暮らす人達に日本人がミツマタ栽培を広め、ノウハウを指導。生産量の飛躍的増加に成功し、現地の人たちにとって貴重な収入源をもたらしているとの事ですが、現地では日本人ができなくなった作業である厳しい自然環境のもと秋に収穫。蒸して靭皮をはぎとり、特に寒さの厳しい冬に冷たい水にさらし洗浄、乾燥させるという大変な作業をしています。
そして運搬もヒマラヤ山脈の麓から首都カトマンズを経由してインドのコルカタ港から船で横浜港へ。海・山を越え何千キロの旅をして国立印刷局へやってきます。ここから製紙工程→材料工程→印刷工程を経て日本銀行に納入されるのです。
言うまでもなく精巧なすき入れ等の特殊な技術、複製できないインクの製造、ホログラム貼付等数えきれない素晴らしい技術をもって高品質なお札が生み出されます。色々と調べているうちに、新札との対面がなお一層待ち遠しくなりました。
いや、お金はいつでも待ち遠しいいものですよね!
ちなみにミツマタの花言葉には「永遠の愛」が有ります。
やはりお金には消えることのない愛情が有りますよね。
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