コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年7月24日「累進配当」これから注目されるかも知れないキーワード
大阪ネットサポートセンター 堀池
こんにちは、大阪ネットサポート堀池です。皆様は「累進配当」という言葉をご存じでしょうか?
「累進配当」とは、簡単に言うと「一定の期間において配当を増配か据え置きしかしない」という経営方針のことです。
もちろん業績に影響を与えるような事象や経営危機に陥ったりした場合には、その経営方針を継続できないリスクはあるのですが、去年6月より日経新聞社が「日経連続増配株指数」「日経累進高配当株指数」という新指数の算出・公表も始めており、これから相場で注目される(かも知れない)キーワードのひとつです。
今年の決算シーズンは、東証が上場企業に対してPBR1倍割れの改善を求めたことにより、その対策として自社株買いや増配が行われるなど株主還元が例年よりも重要視されたように感じます。
なかでも個人的に、印象に残っている銘柄は、三菱ガス(4182)。
累進配当の方針の発表を受けて株価が急伸。その後株価は下落しましたが、落ち着いた後は堅調な株価形成をしているように思います。他に、累進配当制度を採用しており、皆様に馴染みがあると思われる企業を羅列しますと、
大阪ガス(9532)丸紅(8002)
豊田通商(8015)
双日(2768)
三井住友FG(8316)
みずほFG(8411)
セブン&アイ(3382)
スズキ(7269)
などがあります。また、累進配当を採用していないものの何十年も減配していないいわゆる配当貴族銘柄とよばれるアサヒ(2502)や花王(4452)などの企業もあります。
今年から制度が大幅に強化されたNISA投資の利用に際しては、長期的な視野での銘柄選びが肝要とされています。
「累進配当」は、山ほどある株価形成要因の一要素にしか過ぎませんが、皆さまの銘柄選びのご参考にしていただいても良いのではないでしょうか?