コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年6月21日大谷選手とWAR
東京ネットサポートセンター 大田
ワイドショーやニュースで大谷選手の活躍を観ない日がない。
ここまで注目されるのは、人柄もあると思いますがやはり実績。
大谷翔平選手(当時エンゼルス)のMLBでの二刀流の活躍が顕著となった2021年以降のrWARの推移を挙げますと、2021年は9.0(打者4.9、投手4.1)、2022年が9.6(打者3.4、投手6.2)、2023年が10.0(打者6.0、投手4.0)で、2021年と2023年にア・リーグのMVPを獲得しました。
2022年には投打ともに規定打席に到達するというあの伝説のベーブ・ルースでさえ成し得なかった偉業を達成しましたが、MVPはア・リーグ新記録となる62本塁打を放ったアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)が獲得し、残念ながら大谷選手はMVP投票で2位に終わりました。この時のジャッジ選手のWARは大谷選手を1.0上回る10.6でした。
*WARとはWins Above Replacementという野球用語の頭文字を取ったもの。
野球における打撃や走塁、守備、投球を総合的に評価した選手の貢献度を示した指標がWARで、そのポジションの代替可能な選手に比べてどれだけ勝利数を上回ったかを統計的に推計した指標でもあり、MLBにおいて、MVPを決める際に最も重要視されている注目度の高い指標です。
*WARはFanGraphsgaが算出しているfWARとBasebal Referenceが算出しているrWARが代表的ですが、本ブログでは、ウォルト・ディズニー(ティッカー:DIS)傘下の大手スポーツ専門局であるESPNがrWARを公式記録として採用しており、データー取得が容易なことからrWARの数字を使用させていただきました。
今年の大谷選手(ナ・リーグ、ドジャース)は打者のみのDH(指名打者)で出場しています。
DHはWARの算出にあたり守備の貢献がマイナスとなるため不利に働きます。
6月18日現在、ナ・リーグのWAR順位は、1位がケテル・マルテ選手(ダイヤモンドバックス)の4.0、2位が同僚のムーキー・ベッツ選手の3.9、3位が大谷選手の3.8ですが、守備の影響としてベッツ選手が+0.8で評価されているのに対し、大谷選手は-0.6で評価されています。
大谷選手とベッツ選手のどちらがMVPを取っても史上2人目の両リーグ受賞となりますが、過去にDHでMVPを取った選手はいません。
DHとしての過去最高のWARは、エドガー・マルティネス選手(当時マリナーズ)が1995年に記録した7.0です。
大谷選手にはこの数字を大幅に上回ってDH初のMVP獲得をするほどの活躍を期待したいと思います。
それにしても米国ナスダック上場のエヌビディアの株価は、大谷選手のようにワクワクさせてくれてすごい・・。