コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年6月18日株式の起こり
大阪ネットサポートセンター 堀池
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大阪ネットサポート堀池です。
皆様が売買される「株式」。これは会社の「議決権」であったり、「配当を受け取る権利」であったりしますね。
かみ砕いて言えば「その会社のオーナーの権利」です。
本日は「株式」がどのようにして生まれたかについてお話しようと思います。
株式の起源には諸説ありますが、その一つにスパイス貿易があります。
昔、ヨーロッパにおいてで取れる香辛料は非常に貴重で高価なものでした。
元々は陸路であるシルクロードとムスリム商人などを介してヨーロッパにも香辛料がもたらされていましたが、オスマン帝国が興り、高い関税をかけたことで陸路での貿易ができなくなりました。そこで海路によるスパイス貿易が始まりました。
海路によってスパイスをアジアからヨーロッパに持ち帰ることができれば大きな利益が見込めましたが、当時の航海技術では成功率は高くはなく、0か100かの非常にリスキーな事業となっていました。ヨーロッパの貴族たちでも船を出し、帰ってこない場合の損失は非常に大きなものとなりました。
そこで各々が資金を小口で出し合ってリスクを分散することによってスパイス貿易の事業の収益性を安定化させるようになっていきました。
始めはそれぞれの船、あるいは船団の単発としての出資と配当によるものであったのが、徐々に前回の収益を投資し次の航海へ向かう連続した事業となっていきました。
これが世界初の株式会社と言われる「オランダ東インド会社」です。
「オランダ東インド会社」が世界初の株式会社であると言われるのには3つのポイントがあります。
① 事業の継続が前提とされていたこと
現在では「継続企業の前提」なんて言われるものですね。それまでは航海ごとに会社が解散されていたそうです。
何度も会社を立ち上げ、解散しているうちにそれをずっと同じ会社として継続することで効率を高めたのでしょうか?
② 有限責任
現在でもお客様が保有している会社が借金を残して倒産してもその責任を負わないのと同じです。損失が出資額に限定されることでスパイス貿易への出資がしやすくなりました。
③ 株式の譲渡の自由
オランダ東インド会社の株式は譲渡が自由でした。今、お客様たちが売買されている株式も別に会社の了解を得なくても好きに買っていいし、好きに売っていいですよね。これと同じです。
これらのスパイス貿易は非常に多くの種類のスパイスが貿易されていましたが、特にメインの一つとして挙げられるのがコショウです。
みなさんのご家庭のテーブルにもあるコショウは、実は現在の株式の形を産みだした歴史があるのです。