コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年6月 6日シャープペンシル
東京ネットサポートセンター 原田
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こんにちは、東京ネットサポートセンターの原田です。
誰もが知っているノック式のシャープペンシル。
これが日本発祥と知り、調べてみました。
シャープペンシルは、1837年にアメリカで「Ever Sharp」(エバーシャープ。常にとがっているという意味)という名前の筆記具を発表したのがはじまりとされています。
明治時代に洋服やガス灯、洋風建築など新しいものが輸入され、その中のひとつに、シャープペンシルもありました。(※1)
当時は「繰り出し鉛筆」と呼ばれていましたが、それに目を付けたのが、手先の器用な「飾り職人」でした。シャープペンシルの歴史が詰まった文献「シャープペンシルのあゆみ」を開いてみると、こんな記述があるそうです。
" 飾り職は季節的な商品が多く、いわゆるニッパチの2月、8月ころは暇で一年を通して需要のある商品をつくろうということで、技術を生かしてシャープペンシルの製造を手がけるようになった。"(※2)
ただ、当時の品質は低く、複雑な使い方だったため人気商品とはならなかったようです。
その後、日本製のノック式シャープペンシルが生まれたのは大正時代。1915年に早川兄弟商会の早川徳次さんにより考案され、品質の向上した早川式繰出鉛筆を「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」として欧米に輸出を開始し、海外でも大人気商品となったそうです。(※3)
シャープペンシルという呼称は、早川徳次さんが命名したとされています。
しかし、1923年の関東大震災で家族や工場を失い、借金弁済のため筆記具事業の特許や商標を大日本文具(現在のぺんてる)に譲渡して会社は解散。
翌1924年に早川金属工業研究所(現 6753シャープ)を開業して家電事業へ参入し、筆記具にちなんだ「シャープ」の名称は同社のブランド名や社名として使われるようになりました。
※4
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<参考サイト>
※1 ぺんてるサイト https://note.com/pentel_sharppen/n/n3ca02ed837ab※2 『シャープペンシルのあゆみ』日本シャープペンシル工業会 第3章座談会P85
※3 SHARPサイト https://corporate.jp.sharp/info/history/index.html
※4 ぺんてるサイト https://www.pentel.co.jp/magazine/pentel-yamada_202308/