鎌倉の長谷寺は「花の御寺（みてら）」と称され、紫陽花が有名ですが、他にも四季折々、様々な花が境内に咲きます。

また、散策路からは相模湾の眺望と由比ケ浜や材木座の海岸線と街並みを一望することができる鎌倉でも有数の景勝地です。

先日、鎌倉の長谷寺へ行ってまいりました。

事前に天気予報も確認し、穏やかな行楽日和のなか、歴史的な雰囲気と、波の音が心地よい美しい風景を眺める予定でしたが、徐々に空模様が急変し突然の強風が・・・。

ご覧ください、この写真。白波！

「春の嵐」に遭遇してしまいました！

「春の嵐」は、3月から5月にかけてみられる気象現象のことで、別名「メイストーム」とも呼ばれています。急速に発達する低気圧によって、台風並みの暴風や海岸での高波を引き起こすこともあります。

これからの季節、山や海など行楽地へと外出する機会も増えますが、気象庁では「暴風に関する気象情報」を、数日から1日前には発表します。災害の恐れがある場合には、「強風注意報」「風雪注意報」「波浪注意報」などを3時間前までに、また、重大な災害が発生する恐れのある場合は、「暴風警報」「暴風雪警報」「波浪警報」などを発表しますので、お出かけの際には事前に情報収集を行い、気象に関する警報・注意報が発表されたら、無理な行動は避け、身を守る有効な対策を取りましょう！

さて、「春の嵐」と言えば、１年前の株式市場でも「春の嵐」が吹き荒れていたことを覚えていらっしゃいますか？

シリコンバレーバンクの財務悪化懸念が表面化した翌日破綻。アメリカ株式市場を発端とした世界の金融市場を直撃。米国の金利上昇により債券投資で巨額損失を計上し、米銀で過去2番目の破綻規模となりました。更にシグネチャー銀行の破綻、クレディ・スイスの危機が続き金融市場に大きな不安をもたらし、銀行株が軒並み下落し、この米株安は世界に波及しました。米金融当局は「リーマン・ショックの再来」を防ぐため、シリコンバレーバンクとシグネチャー銀行の2行の預金全額保護を発表。異例の措置を取ることで市場は安心感を取り戻しました。

1年前の出来事ですが、事態が落ち着くとその時の状況を忘れてしまいがちです。

私は、教訓とすべく、相場に限らず、時折ではございますが過去の出来事を見直しております。

【シリコンバレーバンクの概要と破綻の経緯】

ベンチャー企業のニーズに焦点を当て設立された銀行。ハイテク新興企業（スタートアップ企業）に資金の貸出や預金業務を行っていました。2015年にはアメリカのすべての新興企業の約65%にサービス提供をしていると発表されており、そのポートフォリオは2022年12月31日時点で約56％がベンチャーキャピタルと非公開会社向け。

2023年3月9日。

米国債の金利上昇に伴い18億ドルの損失が発生していた「シリコンバレーバンク（SVB）」が、バランスシートを補強すべく株式売却を行うことを提案したところ株価が62%下落。情報社会の今、ベンチャーキャピタルによる「シリコンバレーバンクから預金を引き出す提案」は、あっという間に広まり、取り付け騒ぎは加速。24時間で約420億米ドルが流出。

2023年3月10日。

破綻し、ｶﾘﾌｫﾙﾆｱ州金融保護改革局により閉鎖。

2023年3月12日。

財務省と連邦準備制度理事会、連邦預金保険公社が預金者の保護を発表。

＊破綻の理由は、業務としては、スタートアップ企業への融資は資金の出入りが激しく対応不足であったことや、米金利上昇の対応を怠ったこと、また、ネット経由の取引が主力であったため引き出しがあっという間に行われ、取り付け騒ぎとなったなどが言われます。

今年の株式市場では「春の嵐」は発生していないようですが、天気も株式市場も予期せぬ嵐は常にやってまいります。

変動激しい株式市場の予測は難しく、いつ、嵐に巻き込まれてしまうかわかりません。

株式市場の動向、経済ニュースなど、様々な情報を収集し、慎重に投資を行うことが、株式投資の成功への鍵となります。

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