コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年3月22日北大阪急行延伸
大阪ネットサポートセンター 中村
みなさんこんにちは。
大阪ネットサポートセンターの中村です。
関西地方には、クセ強めな難読地名が多くあります。
例えば「放出(はなてん・大阪)」、「十三(じゅうそう・大阪)」、「膳所(ぜぜ・滋賀)」、「先斗町(ぽんとちょう・京都)」等。
では、こちらの地名はなんと読むかわかりますか?
「箕面」
正解は「みのお」です。大阪府の北摂地域の街で、箕面大滝や勝尾寺が有名です。明治の森箕面国定公園内にある箕面大滝は、落差33メートルの美しい滝です。特に紅葉シーズンがおすすめです。名物と言えばもみじ天ぷら。もみじの葉っぱを揚げた天ぷらでかりんとうの様な味覚です(もみじ天ぷらの葉っぱは専用の木で栽培されています)。ぜひお出掛けくださいませ。ちなみに電車での観光は、阪急電鉄箕面線が観光地に近く便利です。
今回は、箕面市の話題をご紹介いたします。
3月23日(土)に北大阪急行鉄道が千里中央駅から北へ2.5㎞延伸開業され、新たに箕面船場阪大前駅と箕面萱野駅の2駅が設けられます。
北大阪急行は千里中央駅から江坂駅を結ぶ第三セクターの鉄道会社。元々は1970年大阪府吹田市で開催された大阪万博会場の移動手段として建設し、現在は千里ニュータウンなどのベットタウンから大阪市内への通勤・通学路線としての役割を担っています。
私は普段から大阪メトロ御堂筋線を利用しているのですが、駅の看板を見ると、これまで「千里中央方面」と表示されていたのが、「箕面萱野方面」と表示が変わっているのに気づき、「もうすぐ開業だなぁ」と感じる一方で、今まで終点だった千里中央行きの電車がなくなるということに、少しさびしさを感じました。
さて、この延伸により、箕面から大阪市内へのアクセスが格段によくなります。これまで、箕面から大阪市内へ行く場合、阪急電鉄箕面線で石橋阪大前駅まで乗り、石橋阪大前駅で阪急宝塚線に乗り換えて、大阪梅田駅まで行くことになり、約35分かかっていましたが、北大阪急行(箕面萱野~江坂)と直通運転している大阪メトロ御堂筋線(江坂~中百舌鳥)だけで梅田駅に行くことが可能になり、24分で到着できるとのこと。
わずか2.5kmの延伸ですが、実現するまでに50年もかかったようです。
箕面市は「船場団地」という繊維の卸問屋が集まるエリアがあります(船場は大阪市中央区の船場地区がルーツです)が、高度経済成長期、繊維業が盛んだった船場地区では渋滞が問題になっていたため、繊維問屋の一部が船場地区から箕面に移転しました。ただ移転先の箕面市は阪急箕面線しかなく、大阪市内を結ぶ新御堂筋も頻繁に渋滞していました。
そこで、繊維問屋の組合が北大阪急行・箕面市と長きにわたり交渉。当初はコスト面で北大阪急行・箕面市側が難色を示したそうですが、線路を伸ばすだけでなく、駅周辺の街づくりを一緒に行うということで、箕面市が組合側から土地を買い、新たな街づくりをすることで、北大阪急行も採算が取れると判断し、延伸工事が実現しました。
新たにできる箕面船場阪大前駅には、1401席の大ホールがある文化芸術劇場が完成予定で、既に大阪大学外国語学部のキャンパスや市立図書館などはオープンしています。近くにはタワーマンションも建設されていて、今回の延伸工事により、繊維の街箕面から新たな街に変貌をとげるかもしれません。
※ちなみに箕面萱野駅にはみのおキューズモールがあります。
今年に入り、日経平均株価が大きく上昇していますが、童謡「線路は続くよ どこまでも」のように「株価は上がるよ どこまでも」となればいいなと感じます。鉄道だけに・・・。