コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年3月18日和倉温泉・能登半島
東京ネットサポートセンター 友澤
こんにちは。東京ネットサポートセンターの友澤です。
令和6年能登半島地震被害でお亡くなりになられた方々に対しまして、心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
先日、羽田空港で能登地方の物産を販売しているのを見かけましたが、各地で物産の販売を行っているようですね。
報道もされていますが、3月18日からは北陸4県揃っての「北陸応援割」の予約が開始(一人1泊2万円を上限に宿泊料金の半額が補助される予定。「観光=遊び」のイメージがあり、石川県北部を訪れるのはまだ遠慮したほうが良いのかと思いますが、「観光=産業」。「北陸応援割」を利用して支援をするのはいかがでしょうか?)。
また、和倉温泉では、復興のためのクラウドファンディングを募集しています。
復興支援の形はいろいろあります。
私が初めて能登半島と和倉温泉に旅行したのは今から15年前。
和倉温泉は、全国的に有名な温泉地ですのでご存知の方も多いと思いますが、目の前が七尾湾に面しており、その湾の穏やかな風景と、その先に見える能登島の景色が美しい静かな温泉街。開湯1200年とされる和倉温泉は、傷ついた白鷺が癒しているのを漁師が発見したと伝えられています。その後、加賀藩の前田氏によって整備され、石川県能登観光の拠点となる温泉地となり、足湯スポットや、温泉で温泉卵をつくるスポットもあり、七尾湾の潮風を感じながら、のんびりしました。
和倉温泉からは、能登半島観光の一日観光バスが出ており、日本三大朝市の一つである有名な「輪島朝市」、世界農業遺産となっている「白米千枚田」、海の上にそびえ立つ奇岩で別名軍艦島と呼ばれる「見附島」、「輪島キリコ会館」では能登を代表するキリコ祭りの雰囲気を楽しみました。
景色・料理・温泉・利便性すべて大満足で、その後も再訪しましたが、「千里浜なぎさドライブウェイ」、「気多大社」など、すべて素晴らしかった。能登は、その豊かな農林水産業、食文化、祭礼、工芸、生物多様性から、世界農業遺産にも認定されています。
(※世界農業遺産は、国際連合食料農業機関(FAO)により認定され、『近代化の中で失われつつあるその土地の環境を生かした伝統的な農業・農法、生物多様性が守られた土地利用、農村文化・農村景観などを「地域システム」として一体的に維持保全し、次世代へ継承していくこと』を目的とするもの。認定地域は、世界で24か国74地域あるようです。)
その一例が、2015年から放映されたNHK朝ドラ「まれ」で、舞台のひとつとなった珠洲市の「揚げ浜式の塩」。能登の海水をくみ上げ、昔ながらの製法で作られるミネラルたっぷりの味わい深い大粒の塩です。
伝統工芸品には、長い歴史を持つ漆器「輪島塗」、2000年の歴史を誇る「能登上布」、平安時代から伝わる焼き物「珠洲焼」、「七尾和ろうそく」などがあります。これら工芸品は、日本の伝統工芸品として経済産業省に認定されています。全国各地で認定されている数は230にのぼりますが、石川県では全部で10の伝統工芸品が登録されており、この数は全国で6番目です。
能登半島は、北前船の風待ちの港として栄えた寄港地でもあり、古くは、中国や朝鮮半島との貿易の要所であったため、伝統工芸が盛んになり、またその立地を活かして品物が全国に運ばれ、能登の経済を支えてきました。地震発生から2か月が過ぎましたが、大好きな場所の復旧ままならぬ報道を観ると心が痛むばかりです。
生活再建のための街づくり、地域に根ざした農業、漁業や地場産業の復興、再生、いや進化が加速していくと信じ、祈ります。