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2023年12月27日

箱根駅伝

大阪ネットサポートセンター 中村 大阪ネットサポートセンター 中村

  • みなさんこんにちは。

    大阪ネットサポートセンターの中村です。

    来年の1月2日3日は正月の風物詩である「箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)」が開催されます。


    東京大手町から箱根芦ノ湖間往復217.1kmを10名の大学生ランナーが2日間かけて繋ぐ駅伝です。

    10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝(熱田神宮~伊勢神宮)と並ぶ大学三大駅伝の一つです。毎年テレビ放送され、注目度の高い駅伝です。

    「駅伝」という競技名は神宮皇學館(現:皇學館大学)館長の武田千代三郎氏が名づけられたようです。


    古代から近世まであった「駅伝制(伝馬制)」からヒントを得たようです。「駅伝制(伝馬制)」とは駅馬や伝馬といった馬が、手紙や物資を運ぶ制度のことで、一定の距離に「駅」といった中継点を設けて、「駅」で馬を乗り継ぎながら手紙や物資をリレー形式で運んでいたようです。


    「駅」は馬の乗り継ぐ施設や宿泊施設などが発達しました。ちなみに箱根駅伝の中継点である鶴見(川崎宿)・戸塚・平塚・小田原はすべて東海道の宿場町です。
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    日本で最初の駅伝大会は1917年4月27日に開催された「東海道駅伝徒歩競走」とされています。


    関西組と関東組に分かれて、京都の三条大橋から東京の上野不忍池まで、23区間508kmを昼夜問わず走り抜けたもので、先着の関東組がゴールに先着したのは翌々日の午前11時34分だったようです。


    その時、関東組のアンカーだったのはNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公の一人である金栗四三氏です。

    金栗四三氏は1912年のストックホルムオリンピックで日本人初のオリンピック選手として出場したマラソン選手で、「日本マラソンの父」とも呼ばれています。


    ストックホルムオリンピックで記録した54年8カ月6日5時間32分20秒3はマラソン完走最長記録としてギネス世界記録に登録されています。

    金栗四三氏が中心となって、1920年、世界に通用するランナーを育成するために開催されたのが箱根駅伝です。


    金栗四三氏の思いを受け継ぎ、歴史を重ねて、来年の箱根駅伝はなんと100周年記念大会です。


    今大会は23校が参加(通常は20校+関東学生連合チーム)し、10月の予選会から白熱していました。


    しかも通常は関東の大学のみが参加資格があるのですが、今年は全国の大学が出場できるため、注目されましたが、やはり関東勢の壁は厚かったようです(もっとも全日本大学駅伝の1週間前で調整が大変だったかもしれません)。
    20231226なかむら.png

    駅伝は個人競技のようで、団体競技の要素もあり、そこが醍醐味かもしれません。


    箱根駅伝はチーム10人しか出走できません。レギュラーになれなかった部員やチームスタッフの思いを託され、レース中は走った仲間たちの汗が染みこんだ襷を繋がないといけないプレッシャーは計り知れません。


    だからランナーたちはひたむきにがむしゃらにゴールを目指している姿は感動してしまいます。

    箱根駅伝では特に往路は1区の先頭争い(1区で大きなミスを犯すと優勝争いから脱落する恐れがあるため)、2区では各校のエース同士の対決、5区箱根の山登りが注目です(箱根駅伝名物といってもいいくらいの特殊区間で800メートル以上の山を駆け上るため、かなり過酷で順位が大きく変動します)。


    復路は優勝争いと10着までに入線すると得られるシード権争いが注目です。特にシード権争いは毎年ドラマチックな展開が多いため、非常に楽しみです。

    来年の箱根駅伝の注目はやはり常勝軍団である駒澤大学です。


    昨年度はじめて大学駅伝3冠を達成。名将・大八木弘明監督は退任されましたが、今年度も10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝ともに1区で先頭に立つと、他校に影すら踏ませない圧倒的な力で優勝しています。


    箱根駅伝を制すれば、史上初2度目の大学駅伝3冠となるため、非常に注目です。


    昨年のメンバーを6人残っていますし、優勝候補筆頭と思います。

    ※これまで大学駅伝3冠を達成したのは5校です。大東文化大学(1990年度)、順天堂大学(2000年度)、早稲田大学(2010年度)、青山学院大学(2016年度)、駒澤大学(2022年度)

    もう一校あげるとすると國學院大学です。毎年シード権は確実に取れていて、三大駅伝で安定した成績を残している大学です。今年もいいランナーが揃っていますし、展開によっては優勝する可能性があるかもしれません。

    駒澤大学の新監督である藤田敦史氏と國學院大學の監督である前田康弘氏は駒澤大学の1年違いの先輩後輩で二人の対決が楽しみです。


    ちなみに藤田敦史氏は駒澤大学を強豪校に引き上げた名ランナーで、世界選手権も出場していますし、マラソン日本最高記録保持者でした。前田康弘氏は駒澤大学が箱根駅伝を初めて優勝した時のキャプテンです。

    他にも今回の100周年記念大会に照準を定めて強化してきた中央大学や伝統校の早稲田大学・順天堂大学などと強豪ぞろいですが、果たして結果はいかに。

    箱根駅伝では何度か上り坂・下り坂があります。
    2区・9区の権太坂、3区・8区の遊行寺坂、5区・6区の箱根の坂など。各校しっかり準備していても過酷なコースで場合によってはまさかなことがあるかもしれません。


    投資も同じように上り坂・下り坂だけでなく、まさかもあるかもしれません。その投資のまさかに備えるためにも岩井コスモ証券にご相談していただければ幸いです。

    追伸 1月1日は実業団の日本一が決まるニューイヤー駅伝が群馬県で開催されます。こちらは日本最高峰のレースが堪能できますので、こちらも注目です。

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