コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年11月 8日ご注意いただきたいお取引について
大阪ネットサポートセンター 田宮
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皆さまこんにちは。
大阪ネットサポートセンター田宮です。皆様、株式のお取引の際に、「同じ銘柄」の「売り注文」と「買い注文」を「同時に発注」されることはございませんか?
同じ銘柄の「売り注文」と「買い注文」を発注することは問題ないのですが、2つ、ご注意いただきたいことがございます。
一つ目は「見せ玉」。
「見せ玉」とは、自身の売付(買付)注文を有利に約定させようとして、約定する意志がない買付(売付)注文を発注し、買い板(売り板)を厚く見せかけ、第三者の買付(売付)注文を誘引し、自身の売付(買付)注文が約定した後、買付(売付)注文を取消または劣後する値段に訂正する行為のこと。
具体的には、
①先に売り注文が約定した後、「もう株価が下がらない」と考え、買い注文を取消す。
②先に買い注文が約定した後、「もう株価が上がらない」と考え、売り注文を取消す。
こと。
普通に行う行動ではあるのですが、出来高が少ない銘柄においては、お客様が注文を取消されることにより、買い気配や売り気配を表示する「板状況」に影響が出る場合が、また出来高が多い銘柄でも、お客様の注文取消で「板状況」に影響が出る場合があります。
影響が出た場合、この注文は『「見せ玉」の疑念が持たれる取引』となります。
もう一つ目は、「見る玉」。
「寄付き前」に、現在表示されている気配より、上(下)の買い板(売り板)の状況を見るために、約定する意志がない成行注文等を発注し、寄付き前にその注文を取消または劣後する値段に訂正する等の行為を「見る玉」と言います。「見せ玉」と「見る玉」。
どちらも「不公正取引」として規制されております。
注文の取消等が違法行為となるわけではありませんが、板状況に影響が出る「見せ玉」と「見る玉」には、くれぐれもお気を付けくださいますようお願い申し上げます。
不公正取引などの取引ルールはもちろん、注文発注方法等についてわからないことがございましたら、ネットサポートセンターまで、お問合せくださいませ。何卒よろしくお願いします。