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コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」

2023年11月 6日

秋にも蚊

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  • 11月に入り肌寒くなったにもかかわらず、今年の夏がとても暑かったことを思い出させるやっかいものに先日、刺されました。

    bug_ka.png

    たしかに9月は観測史上最高気温だったし、10月にも夏日はあったけれど、11月にもなって蚊がいるなんて・・。



    調べると、今年の夏は気温が高すぎたため、35度以上では活動を弱める蚊は、秋になってから活動が活発になったとのこと。


    「今年は蚊が出ない」とはならないことに、蚊の生き物としての強さを感じます。


    この蚊。人類最大の敵とも言われ、病原体の塊(とはいえ病原体を体内に保有しているのは蚊全体の1割だそうです)です。種類にもよりますが、感染症のマラリアやデング熱などを人にうつします。

    日本でも2014年に東京で約160名がデング熱に感染したことが大きくニュースで取り上げられ、身をもって地球温暖化を実感させられた出来事でした。

    デング熱を広めるのはヒトスジシマカという種類。

    1948年頃は日本国内の北限は栃木県北部でしたが、近年では青森県まで北上しているそうです。

    活動する時期も夏だけではなく、生息範囲も広がってきているということですね。



    最近では殺虫剤に強くなっている種類がいることも問題になっており、更に効き目の強い薬品が必要になっていくことに不安を感じます。

    殺虫剤業界全体(蚊だけではありませんが)の、9月第4週の虫除剤や殺虫剤の売り上げは前年比4割増だったとか。

    そんな中で、興味深いニュースを見つけました。

    少し前のことになりますが、花王が殺虫成分を使わずに蚊の動きを止める技術を理化学研究所と開発したことを、2023年6月に発表しています。

    蚊の羽と体、あしは水をはじきやすい油のような成分でおおわれています。

    そのため、雨が降っていても飛ぶことができるわけです。

    そこで、体などをぬらすことができれば!!と注目されたのが、洗剤や石けんなどに使われる界面活性剤だったそうです。

    界面活性剤は混じりにくい水と油をつなぐ働きがあります。
    (こどもの頃、家庭科の授業で教わったことを思い出しました)

    実際に界面活性剤入りの水を蚊にふきかけると、水をはじかなくなり、飛ぶことができなくなることが分かったそうです。

    殺虫成分を使わなくても蚊の動きを止めることができたら人への影響の心配が軽減されそうですね。

    そして、何よりこの技術は耐性を獲得しづらいそうなので、今後どのように商品化されるのか期待が高まります!!
    夏の外出(近年では秋もですが)を思い切り楽しみたいですね。

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