コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年9月28日ジェイムス・ウェップ宇宙望遠鏡
東京ネットサポートセンター 町田
東京サポートセンターの町田です。9月は宇宙月間です。
今回は、宇宙の謎の解明に挑む宇宙望遠鏡のお話をさせていただきます。なぜ宇宙に望遠鏡を打ち上げる必要があるのでしょう?
ハワイのマウナケアの山頂には、日本のすばる望遠鏡など世界各国の大型望遠鏡が並んでいますが、地上からの観測では大気の影響で十分な観測が出来ないためです。宇宙望遠鏡といえば「ハッブル宇宙望遠鏡」
ハッブル宇宙望遠鏡は1990年にスペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙空間に打ち上げられました。
当初の運用計画は15年の予定でしたが、打ち上げの直後に不具合が発生。
修理の為、スペースシャトルで宇宙まで行き、数回にわたる改修を受けました。
その結果、当初の予定を遥かに超える性能を手にすることになり、30年以上経過した現在でも、地上から600km上空の軌道上を周回しながら観測を続けています。
長きにわたり観測し続け、美しい宇宙空間の写真、ブラックホールの存在、宇宙が膨張している証拠など常識を覆す発見を重ね、大きな功績を残しました。
そして、「ハッブル宇宙望遠鏡」の後継機として開発されたのが・・・「ジェイムス・ウェップ宇宙望遠鏡」
NASAが中心となりヨーロッパとカナダで共同開発されました。
25年以上もの歳月と100億ドルの費用を開発に費やし、2021年12月25日のクリスマスにフランス領のギアナ宇宙センターから打ち上げられ、地球と太陽の重量が釣り合う約160万km(月までの距離38万kmの4倍以上)軌道に投入されました。何故、遠くの宇宙を観測できるのか?
「ハッブル宇宙望遠鏡」は主に可視光での観測のため遠くの宇宙の観測には限界がありました。
宇宙は膨張しているため、遠くの銀河から放たれた光の多くは、地球に届くまで赤外線となるため、宇宙の始まりから間もなく誕生した星や銀河は、赤外線カメラで観測することが重要になります。
「ジェイムス・ウェップ宇宙望遠鏡」は超高性能の赤外線カメラを搭載しているからそれが可能になるわけです。最大の目的は?
138億年前の宇宙の誕生から2億年後に誕生した「ファーストスター」の発見です。
宇宙誕生にかかわる大きな謎です!
また、その他にも「地球外生命」の探索です。太陽系外にある惑星の大気を観測して、生命活動と関係のある成分を捉えることです。新しい発見はあったの?
観測を開始し、2022年7月11日にホワイトハウスでバイデン大統領みずから1枚の天体写真を発表しました。
公開された画像には130億光年先の「最も遠い宇宙」を撮影したもので、たくさんの銀河が鮮明に映し出されていました。
「ハッブル宇宙望遠鏡を上回る素晴らしい技術の進歩です。星の輝きは過去の光です。
光の速さは秒速30キロメートル。
月の姿は今から1.2秒前、太陽は8分19秒前に放たれた光を私たちは見ています。
遥か遠く130億光年先の天体を見ることが出来る「ジェイムス・ウェップ宇宙望遠鏡」は130億年前に発した大昔の光を見ることが出来る、まさにタイムマシンようだと言えます。
タイムマシンとは過去に「移動すること」ではなく、過去を「覗く事」なのかもしれませんね!寿命は5年と短いのですが、近い将来ファーストスターを発見してくれることを期待しています。
想像もできないような大発見は生み出されることを思うとワクワク感が止まりません!
「ジェイムス・ウェップ宇宙望遠鏡」からの今後の新たなる発見に期待ですね!
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