コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年9月27日ヨーグルトのフタ裏の事実
東京ネットサポートセンター 事務管理 E.M
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みなさま、こんにちは。
健康維持のため、毎日ヨーグルトを食べている方も多いと思います。
私も冷蔵庫には必ず常備しております。ある日、何気なく見ていたこども向け教材の付録で興味深い特集がありました。
「身の回りにあるもの、人の皮膚や服の繊維などいろいろと拡大して見てみるとおもしろいよ」という内容です。
その一例として、森永乳業のビヒダスヨーグルトの写真がありました。
健康に関する話題かと思い興味をもったのですが、ヨーグルト自体のことではなく、パッケージのフタの裏について取り上げられていたのです。そのフタの裏の拡大写真には無数のでこぼこが写っています。
私はフタの裏はツルツルしているものとばかり思っていたので驚きました。一見しただけではわからないのですが、実はこのフタの裏にはすごい事実がありました!!
調べてみると森永乳業のサイトに詳しく掲載されていました。
フタの裏についたヨーグルトのストレス!
「開けた際に飛び散ってしまう」「フタの裏に付いてしまいもったいない」等・・。
これらを改善するために、アルミ素材を製造している東洋アルミニウム(東洋アルミニウムは、現在は日本軽金属ホールディングスの子会社です)と共同でフタの素材の開発に取り組まれました。ヨーグルトがつきにくいフタの開発をするにあたって、構造を参考にした植物、それは、「蓮の葉っぱ」です。
蓮の葉を拡大して見てみると、その表面が小さなデコボコ構造になっています。その小さなデコボコが、水をはじき、葉の表面についた水はコロコロと丸まった水滴になり濡れることがないのです。その仕組みを取り入れて開発されたのが「TOYAL LOTUS®」という新素材。
これがビヒダスヨーグルトのフタの正体です。
その名の通り、蓮の葉(LOTUS)が水をはじく構造を取り入れたこの素材は、表面をよく見るとデコボコしているんです。
そのため、ヨーグルトがついてもすぐに玉のようになってするすると流れ落ち、開けたときにフタ裏にくっつきにくいんです。
(森永乳業ホームページより抜粋)『パッケージデザインのひみつ 公益社団法人日本パッケージデザイン協会監修 (株式会社グラフィック社 発行)』という本があります。
東洋アルミニウムの技術者の方の「TOYAL LOTUS®」開発のエピソードが掲載されていました。
森永乳業からフタの素材の開発を依頼された技術者の方は、300種類以上のテストを行ったそうです。
うまくいかず、諦めかけていたとき、神頼みとばかりに会社のお稲荷様にお参りへ。
その際、近くに池があり、蓮の葉の上を水滴が玉になって転がっているのを見たことがヒントになったそうです。
素敵な開発秘話ですね!!早速、我が家の冷蔵庫にあったビヒダスヨーグルトのフタの裏を触ってみました。
少しザラザラしていることがわかります。
なるほど、表面がデコボコになっているのですね。
全く気づきませんでした。いつの間にかフタ裏にヨーグルトが付着していないことが当たり前になっています(メーカーによっては異なると思います)が、商品化されるまでは様々な苦労があったそうです。
フタはくっついて初めて「フタとしての役割」を果たせます。「フタがカップに接着し密封する」という本来のフタの機能と、「ヨーグルトをはじく」のは実は正反対の役割。その両方の役割を実現するため、実用化には約1年の期間がかかりました。
(森永乳業ホームページより抜粋)
素材開発までも大変な労力が費やされていますが、さらに時間をかけて実用化されています。
いつも何も気に留めることなく、おいしくいただくだけでしたが、知ってしまった今では、毎度、感慨深くフタを開けています。すぐに解決することは難しくても、時間をかけて取り組み続ける姿勢が大事なことだとあらためて認識させられました。
私もお客様の声にしっかりと耳を傾け、当社に口座を開設してよかったと思っていただけるよう、日々努力を続けます!!