コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年7月18日ツーリング
東京ネットサポートセンター 深野
西日本、九州では線状降水帯で大きな被害が出ており心が痛みますが、関東はまるで梅雨が明けたような猛暑が続いています。
毎年、この時期になると若い頃バイクで北海道をツーリングしていた頃のことを思い出します。
オートバイの後ろのシートにテント、シュラフ、飯盒などを詰め、沖縄を除く日本中のキャンプ場を巡りました。
特に北海道は何度も訪れました。
当時の北海道のキャンプ場は、まだオートキャンプ場などは普及しておらず、炊事場とトイレのみの設備がほとんどで、無料でキャンプができていました。
全国からたくさんのツーリストが北海道を訪れ、テントが近い初対面の人と夜遅くまで飲んだり、たくさんの出会いがありました。特に印象的だったのは学生の時、知床のキャンプ場(写真のキャンプ場)に泊まった時でした。
一般人に加えなんと隣に陸上自衛隊の小隊がテントを張ってきました。
軽く挨拶をして近場をバイクで一回りしてキャンプ場に戻り、夕食の準備を始めた時でした。
なんと、自衛隊員に声をかけてもらい一緒に食事をすることとなりました。
学生ということもあり、いろいろな隊員の皆様からイジられましたが大変かわいがってもらいました。
話も楽しく、例えば敬礼一つでも陸上自衛隊と海上自衛隊では異なるとのことでした。
陸上自衛隊では脇は広げて敬礼をするが、海上自衛隊では脇を締めて敬礼するそうです。
海上自衛隊は、艦船であるためスペースが限られているため狭い場所でも一斉に敬礼できるようにとのことでした。
また「駐屯地」と「基地」の違いも教えてもらいました。移動可能な仮設拠点が「駐屯地」で陸上自衛隊が該当します。「基地」は移設できない常設拠点を指し、航空自衛隊、海上自衛隊が該当するとのことでした。夜も更けテントに戻り眠りましたが、朝、テント入り口から自衛隊員の方が「起床!!」と大声で呼びかけられ、びっくりして目を覚ましました。
なんだろうと寝ぼけていると、私のテントの中に何か物を置いて「学生、腹いっぱい食え!」と言って去って行きました。
何かなと思い、置いて行ってくれたものを見てみると、なんと缶詰のご飯や缶詰のおかずでした。
いわゆる携行食でした。それも普通の缶詰のサイズよりも2倍も3倍も大きい缶詰でした。その好意が大変うれしく今でも非常に良い思い出になっています。冒頭に述べましたように、今年も西日本、九州では線状降水帯で記録的な被害が出ており自衛隊の方々が派遣されたと報道で見ました。
身近に接したことのある自衛隊員が死と隣り合わせで奮闘されている姿を見ると胸が詰まる思いです。こういう方々がいて私たちが平和に過ごせていることを再認識しました。
被災地の方々にも心からお見舞いを申し上げたく思います。