コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年7月 3日満月の魅力
大阪ネットサポートセンター 保田
みなさんこんにちは、ネットサポートセンターの保田です。
今日7月3日は満月。20時39分ごろ最大になります。
夜空に輝く満月は、人々の心を惹きつける不思議な魅力があります。
満月とは、月と太陽の黄経差が180度となること、あるいはその瞬間を指し、月の満ち欠けの周期の中で最も美しいとされる時期ですが、その背景にはどんな科学的な事実や文化的な意味があるのでしょうか?
今回は、満月の魅力や季節、現象による名前の意味をご紹介します。
29.5日ごとにやってくる
月は地球の周りを約27.3日かけて一周しますが、この間に地球も太陽の周りを動いています。
そのため、同じ位置関係に戻るまでには約2.2日余分にかかり、これが満月から満月までの周期である約29.5日です。
しかし、この周期は一定ではありません。月の軌道が楕円形であることや、地球や太陽の重力の影響などによって、満月までの時間は前後することがあります。季節や地域によって見え方が違う
満月は一年中見られますが、季節や地域によって見え方が違います。
日本では夏の満月は南東から昇って低く南の空を横切りますが、冬の満月は北寄りから昇って高く南中します。
また、春分・秋分頃は真東から昇り真西に沈みますが、これらの違いは、地球の自転軸が傾いていることや、地球上から見た太陽や月の位置関係によるものです。効果や影響があると言われる
人間や動物、植物などにさまざまな効果や影響を与えると言われています。
例えば、満月の日は睡眠が浅くなったり、夢が多くなったりするという説があります。
また、出産や犯罪が増えるという説もありますが、科学的な根拠は乏しいようです。
一方で、潮の干満が大きくなったり、釣りの釣果が良くなったりすることは事実です。
これらは、月の引力が強くなることによるものです。英語での呼び名がある
英語での呼び名があります。これらは、アメリカ先住民が各月の満月に名前をつけて呼んでいたものが由来で、アメリカ先住民にとって、満月は季節の移り変わりの目安とされていました。
1月:ウルフムーン(Wolf Moon) 真冬の寒さで飢えたオオカミが遠吠えすること
2月:スノームーン(Snow Moon) 雪が多く降ること
3月:ワームムーン(Worm Moon) 地面が解けてミミズが出てくること
4月:ピンクムーン(Pink Moon) 春の花々が咲くこと
5月:フラワームーン(Flower Moon) 花々が咲き乱れること
6月:ストロベリームーン(Strawberry Moon) イチゴが収穫時期を迎えること
7月:バックムーン(Buck Moon) 雄鹿の角が生え始めること
8月:スタージョンムーン(Sturgeon Moon) チョウザメが釣れやすくなること
9月:ハーベストムーン(Harvest Moon) 収穫時期を迎えること
10月:ハンターズムーン(Hunter's Moon) 狩りに適した時期であること
11月:ビーバームーン(Beaver Moon) ビーバーが冬支度をすること
12月:コールドムーン(Cold Moon) 寒さが厳しくなることこれら以外にも、ブルームーン(Blue Moon)、スーパームーン(Super Moon)、ブラッドムーン(Blood Moon)などもあります。これらは、月の色や大きさ、月食などの特殊な現象によって付けられた名前です。
ブルームーンとは?
ブルームーンとは、いくつかの定義がありますが、一般的には1か月の間に2回満月が起こることを指します。
月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、30日や31日ある月には満月が2回見られる可能性があります。この2回目の満月をブルームーンと呼びます。ブルームーンという名前は、「めったにないこと」や「珍しいこと」を表す言葉として使われることもあります。
これは、「once in a blue moon」という英語の慣用句があることから来ています。しかし、実際にはブルームーンはそんなに珍しい現象ではありません。約2年半に1度くらいの割合で起こります。月が青く見えることはほとんどありませんが、稀に大気中の塵や火山灰などが太陽光を散乱させて青みがかった色に見えることがあります。このような場合もブルームーンと呼ばれることがあります。
スーパームーンとは?
スーパームーンとは、月が地球に最も近づく位置(近点)付近で満月になることを指します。
月は楕円形の軌道を描いて地球の周りを公転しているため、地球から見た月の大きさや明るさは変化します。
スーパームーンの時は、月が最も小さくなるときの満月に比べると、最も大きな満月は、直径で約14%の差があります。
さらに面積で比べると、およそ30%も違います。つまり、実際にスーパームーンの満月は面積が大きくなっているのです。スーパームーンは天文学的な用語ではなく、占星術家が提唱したものです。
そのため、厳密な定義はありませんが、一般的には地球から見た月の直径が平均よりも7%以上大きい場合をスーパームーンと呼ぶそうです。スーパームーンはおおよそ1年に1回起こります。2023年では、8月31日にスーパームーンが観測できます。
ブラッドムーンとは?
ブラッドムーンとは、皆既月食の時に見られる赤黒い色の満月のことです。
皆既月食とは、太陽・地球・月が一直線に並び、地球の影が月にかかる現象です。
この時、地球の大気が太陽光を屈折させて本影(地球の影の中心部)に入り込みます。
この屈折した太陽光は、波長が長い赤い光が多く残り、月面に届きます。そのため、皆既月食中の満月は赤銅色(しゃくどういろ)に見えるのです。ブラッドムーンは皆既月食が起こるたびに見られますが、皆既月食自体はそんなに頻繁に起こる現象ではなく、残念ながら2023年のブラッドムーンはありません。
まとめ
満月は季節や現象によって様々な呼び名や表情を持っていますので、見上げる時は、その名前や意味を思い出してみてください。
また、デジタルカメラと望遠レンズ等を使えば、美しい満月の写真も撮影できます。
次回の満月はいつかチェックしてみてくださいね。