コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年6月 5日ツバメ
ネット取引統括部長 山形 光
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冬鳥が渡り、日本に渡ってくる夏鳥のツバメ。
日本に飛来するツバメは6種類。4月末から7月末ごろ産卵をし、二週間くらいで孵化、巣立ちまでは約3週間。8月ごろに巣立ちの時期を迎えます。巣立ったツバメは集団で過ごし、秋が近づく9~10月に北へ向かいます。
春になると、軒先や玄関やビルなどでツバメの巣を見かけますが、子育てするのに人の存在でへびやカラスなどの外的から近づかないことを知っているからで、決して空き家には巣を作らないのだそうです。賢い!
ツバメは、俳句だと春の季語。
①「乙鳥(つばくろ)や赤い暖簾の松坂屋」
1986年(明治29年)、まだ呉服屋だった上野広小路の松坂屋の派手で大きく目立つ暖簾(当時の暖簾は紺地に白く抜いた文字が多い中、松坂屋の暖簾は渋い赤茶色)が、春風で揺れているところに、ツバメがツーーーと飛来している様を読んでいます。
②「家ぬちを濡羽の燕暴れけり」
「家ぬち」とは「家の内」。家の中に雨に濡れたツバメが突然飛び込んできて、ツバメにしたらどうしたらいいかわからず外に出ようと部屋を飛び回り暴れるのですが、ツバメも驚くだろうけど家主としてもツバメにどうしてやったら良いのかとオロオロとするばかりであったことを詠んでいます。
最後に「けり」とついているので、何とかなったようですが・・。
この二つの句は、夏目漱石の詠んだ句。
5・7・5のたった17文字なのに、スケッチブックの様。それどころか匂いまでしてくるようです。先程の燕の巣の写真は、海のそば(下の写真)で見かけたもの。今年も旅してきたツバメで一句。
詠めません・・。情けなや。
代わりに「つば九郎」の落書きを・・・。絵心もないっ!!