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コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」

2023年5月25日

ルーヴル美術館展

東京ネットサポートセンター長 毛塚 東京ネットサポートセンター長 毛塚

  • こんにちは、東京ネットサポートセンターの毛塚です。

    先日、六本木の国立新美術館にて開催中の「ルーヴル美術館展」に行ってきました。


    テーマは「愛」。


    「LOUVRE」の文字から「LOVE」の4文字が浮き出るようなピンク色のロゴのセンスの実に良いこと。看板からワクワクいたしました。

    ルーヴル美術館展・特設サイト



    展示は4つの章に分けられていました。
    第1章から第3章の多くは17~18世紀、第4章は19世紀の絵画が展示されています。

    第1章:愛の神のもとに~愛の眼差し~
    ギリシャの古代神話をもとにした絵画が展示されています。

    第2章:キリスト教の神のもとに
    聖書等のキリスト教にまつわる話をもとにした絵画が展示されています。
    囚われの身で食事も与えられていない父親に対し、娘が母乳を差し出して命を救うという作品など。

    第3章:人間のもとに~誘惑の時代~
    世俗的な日常生活を描いた絵画が中心です。

    「スリッパ」という題名の絵画は、ドアに鍵を差したままで、入口にスリッパを乱雑に脱ぎ捨て、部屋の中で女主人が旦那に内緒で良からぬことをしているという設定らしいのですが、こういった絵画が17世紀に描かれていたなんて、驚いてしまいます。

    どれも、絵自体は卑猥ではないものの、そんな場面を想像させられる作品です。


    第4章:19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇
    19世紀のロマン派の影響を受けた絵画が中心となっていて、18世紀までの絵画は 「男性は男性らしく」「女性は女性らしく」描かれていましたが、19世紀になると、両性具有的な中性的な男性や、同性愛をモチーフとした絵画も描かれるようになったそうです。

    昨今のLGBTを意識した展示になっているようにも感じました。


    この展示会のテーマは、「愛」ですが、描かれている人物はどれも妖艶で、危険な香りを発している印象で、格調高いルーヴルのイメージを覆すようなセンセーショナルな絵画が74点も展示されていたのに驚きました。

    特に印象的だった2点をご紹介します。

    ①愛が生まれる瞬間を描いたといわれる「アモルの標的」

    ふわふわした雲の中に、ハートが描かれた丸いまといがあって、その周りには背中に翼がある小さな子供のアモル(キューピッド)たちが浮かんでいます。

    ハートの真ん中には矢がささっています。子供のアモルがとても可愛いらしいです。268㎝Ⅹ167㎝とかなり大きい作品で圧倒されます。


    ②母マリアに抱かれた幼いイエス・キリストを描いた「眠る幼子イエス」

    わが子を愛おしく思っていることが、マリアのやさしい表情から伝わってきます。

    好きな人を自分のものにしようとする愛のシーンが多いギリシャ・ローマ神話とは違って、キリスト教では、親と子のあいだの愛情や思いやりが大事だとされていたそうです。

    有名な絵なので目にされたことがあるのでは?



    どの絵画も実に美しく、本物を見ることができ感動しました。

    音声ガイドも最高。"案内人"を俳優の満島ひかりさんが担当。彼女の表現力は素晴らしく、ルーヴルの世界に引き込まれました。

    あっという間に時間が経ってしまいますので、鑑賞にはペース配分が必要です。

    会場では、オリジナルグッズも販売されていています。私も記念にポストカードを数枚購入しました。

    『ルーヴル美術館展 愛を描く』東京展は、主催発表によると3月1日から5月1日現在までに約25万人が来場したとのこと。6月12日まで開催されています。

    2013年上野の東京都美術館で開催された「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」に美術館に行って以来、10年ぶりに触れた芸術。

    充実したひと時を過ごすことが出来ました。

    皆さまも足を運ばれてはいかがでしょうか。素敵な時間を!

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