コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年4月 4日新しい土地で新年度を迎えた方へ 方言に耳を慣らす方法
大部分の方言はその昔、京都の言葉がそれぞれの地域で使われ、長い時間をかけ変化し土着したらしいです。
昔、地元の名古屋弁が良くネタになっていました。
ただ、「エビフライ」を「えびふりゃー」とは言いません、誇張しています。
名古屋弁で特徴的なのは、
「どえらい」の使い方。「本当にすごい」と言う意味ですが、すごいの度合いによって、表現が変化します。
① 「どえらい」
② 「でら(でーらー)」 *「デラうま」という名前のビールもあります
③ 「どえりゃー(でーりゃー)」
と、3段活用します。
③の「どえりゃー(でーりゃー)」が最上位です。
名古屋人は自然に使い分けていますが、他県から来られた方は聞き慣れるまでニュアンスの違いが分からないので、違いを表情で判断されます。また、名古屋弁だと、久しぶりに会った人に、
「でら やっとかめ だがや」
と言葉を交わします。
これは「とても 久しぶり だね」の意味です。
「やっとかめ」は漢字で「八十日目」と書き「久しぶり」の意味です。
他にも、
・「一緒にしんで」=「同じにしないで」との意味。
名古屋弁の方から「一緒にしんで」でと言われたら、「同類にしないで」との意味であり、心中を迫っているわけではありません。
・「ちんちん」=「熱い」の意味。弁当を電子レンジで温め過ぎたことを『「ちんちん」になってまった』と言います。より熱い場合は「ちんちこちん」です。お湯が煮えたぎる音の擬音語ですが、北陸地方をはじめ東海地方でも使われます。
・「ケッタ」=「自転車」
語源は「蹴(け)ったくりバイク」です。「蹴ったくり」も意味不明かもしれませんね。もともとペダルを漕ぐことを「蹴ったくる」と方言でいうことからです。
ちなみに、自転車を「チャリ」という地方がありますが、名古屋弁だと「チャリ」は警察官。
また、警察官を「ポリ」と呼ぶ方言がありますが、名古屋弁では「ポリ」は「ポリバケツ」です。
他にも「鳥肌」=「さむぼろ」、「お値打ち」=「お買い得」など面白い言葉がたくさんあります。名古屋弁以外にも興味深い言葉はたくさん。
私が経験した地方での話だと、
奈良のお年寄りから「千本あるな」と言われました。「たくさんあるな」の意味なのですが知らなかったので「そんなにないですよ、数えたら100本前後ですよ」と返答してしまいました。
福井では「元気で過ごしているか」と尋ねることを『久しぶりだね。「かたいけの?」』と聞きます。
中国地方の一部では、「しんどい・つらい時」を「たいぎー(大儀)」と叫びます。時代劇みたいです。新年度に入りましたが、転校・引っ越し・転勤で新しい土地に住むことになって、方言が理解出来ず困ったときは、その地域の方言を話す友達を作るのが一番良いですが、地元放送局のラジオを聞き流してはいかがでしょうか?
私の体験ですと、慣れるのに効果がありました。
お困りの方は是非お試しくださいませ。(楽しめます)