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コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」

2024年10月28日

「JPXプライム150指数」の構成銘柄等について

大阪ネットサポートセンター 藤原 大阪ネットサポートセンター 藤原


  • 大阪ネットサポートセンターの藤原でございます。日頃は「コスモ・ネットレ」をご利用いただき、誠にありがとうございます。



    投資家の皆様は、「JPXプライム150指数」という株価指数をご存じでしょうか。「JPXプライム150指数」は、2023年5月26日を基準(1,000ポイント)とし、2023年7月3日より算出・公表されています。



    この7月から公表が始まった「JPXプライム150指数」は、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)とはどのような違いがあるのでしょうか。



    投資家の皆様に馴染みのある日経平均株価は、日本経済新聞社が選定した東証プライム市場に上場している225銘柄から構成されており、TOPIX(東証株価指数)は、基本的に東証プライム市場の銘柄が対象です(次期TOPIXではスタンダード市場やグロース市場の銘柄も採用されることになり、段階的に構成銘柄の見直しが行われます)。



    本日のテーマである「JPXプライム150指数」は?というと、東証プライム市場からROE、株主資本コスト、PBRなどを活用し、収益性や成長性に優れた日本を代表する稼ぐ力を持った価値創造企業150銘柄で構成される株価指数です。



    銘柄の選定方法は、まず、東証プライム市場に上場する時価総額のうち、上位500銘柄を対象とし、その中から、「エクイティ・スプレッド基準」と「PBR基準」という2つの選定基準で稼ぐ力を持つ価値創造企業150銘柄が選びます。



    「エクイティ・スプレッド基準」は、財務実績に基づく資本収益性に着目したもので、ROE(株主資本利益率)が株主資本コスト(投資家の期待するリターン)を上回る銘柄が抽出されます。なお、ROEは8%を超える銘柄に限られますが、ここで、当期の推定エクイティ・スプレッドの上位75銘柄が選ばれます。投資家の期待を越えて稼ぐことができる銘柄と言えます。


    「PBR基準」では、将来情報や非財務情報も織り込まれた市場価値を重視しています。ここでは、PBRが1倍を超える時価総額の上位75銘柄が選ばれます。投資家から将来の稼ぐ力を評価された銘柄と言えそうです。

    *「JPXプライム150指数」の概要や銘柄の選定方法などについて詳しくはJPXグループのホームページをご覧ください。


    ところで、「JPXプライム150指数」は、2024年8月30日に初めて構成銘柄の定期入替が行われ、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、住友不動産(8830)、三菱商事(8058)など20銘柄が新たに採用されました。

    *「JPXプライム150指数」にどのような銘柄が採用されているのか、気になる方は、ぜひ、こちらより定期選定結果および構成銘柄一覧をご参照ください。



    JPXグループは、この「JPXプライム150指数」を、S&P500指数などの欧米の代表的な指数に比べても遜色がないクオリティであるとしています。2024年6月28日時点でのデータとなりますが、PBRではS&P500が3.4倍であるのに対してJPXプライム150は2.4倍、ROEではS&P500が16.4%であるのに対してJPXプライム150は13.6%と下回っていますが、売上成長率(5年平均)は、S&P500が6.6%であるのに対してJPXプライム150は6.9%、EPS成長率(5年平均)では、S&P500が9.1%であるのに対してJPXプライム150は15.4%と上回っています。



    *「JPXプライム150指数」の構成銘柄の状況はこちら。S&P500やTOPIX等との比較がご覧いただけます。



    日本企業が今後継続して、企業価値の向上に取り組み稼ぐ力を高めていけるのであれば、中長期的な有望銘柄が「JPXプライム150指数」構成銘柄の中から見つかるのではないでしょうか?



    個別株は難しいとお考えの方には「JPXプライム150指数」に連動するETFへの投資も可能です。「iFee ETF JPXプライム150(2017)」および「NEXT FUNDS JPXプライム150指数連動型上場投信(159A)」の2銘柄が上場しています。


    尚、投資に関する判断の最終決定は、お客様ご自身でお願いいたします。


    お取引やサービス等に関しまして、ご質問やご不明な点などがございましたら、お気軽にネットサポートセンターまでお問合せください。


    今後とも、サービス改善や利便性向上等に努める所存でございますので、「コスモ・ネットレ」を引き続きよろしくお願い申し上げます。

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