コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2022年8月23日地蔵盆
ネット企画部 N.H.
地蔵盆(じぞうぼん)ってご存じでしょうか?
もしかすると、関西にお住まいの方しか馴染みのない言葉かもしれません。毎年お盆明けの8月23日、24日ごろ。
町内の道端に祀ってあるお地蔵さんにお化粧をしたり、前掛けを新しくしたりと、
子供と縁の深い地蔵菩薩を供養することで、子供たちの健やかな成長を願うイベントです。地蔵盆は子供たちにとって毎年とても楽しみなイベントです。
なぜなら、お参りをするとお菓子やプレゼントが貰えるから。
私の地域もマンションの集会場に集まって、輪投げやビンゴゲーム等が開催され、
毎年ささやかなお祭りのように楽しんでいました。
(地域によっては、道路を通行止めにして屋台を出したりと、かなり本格的な所も!)
関西に住んでいた子供の頃は「今年も、じぞーぼん楽しみ!」と
言葉の意味もよく分かっておりませんでしたが...
大人になって、どうやら全国的に行われているものではないと知り、驚きました。地蔵盆の発祥は京都と言われ、室町時代に既に存在したとされています。
京都以外では関西圏の地域や、少し離れて長野や新潟などでも行われているそうですが、
関東や東北ではほとんど見かけない文化なのだとか。理由として、関東ではお稲荷さん信仰の方が盛んであり、
お地蔵様がつくられたのは江戸時代以降と遅かったことなどがあげられます。(※諸説あり)
ここ数年は、新型コロナウイルスの影響によって地蔵盆の開催も見送られているそう。
子供の頃は、夏休みの後半に開催される地蔵盆に、
夏が終わっちゃう...とどこか寂しい気持ちがありました。大人になった今、地蔵盆の存在すら知らないお子さんが増えていると思うと、
違う寂しさを抱いています。
ノスタルジックな夏の思い出。今の子供たちにも、大人になった時、同じように思い出してもらえるよう、
お地蔵様にコロナ終息をお願いしたいです。