コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2026年10月26日AI時代を生き抜く株式投資――「AIそのもの」より、その先を見る
東京ネットサポートセンター 吉越
東京ネットサポートセンターの吉越です。最近、株式市場を見ていると「AI」という言葉を見ない日はありません。
生成AI、AIエージェント、半導体、データセンター、電力、通信......。AIの進化は単なるIT業界の変化だけではなく、私たちの生活や企業活動、そして株式市場そのものを大きく変えています。
AI時代の株式投資で何を考えればいいのでしょうか。
「AIを作っている会社」だけを見るのではなく、AIが普及することで、その周辺にどんな需要が生まれるのかを見ることが重要だと考えています。
ゴールドラッシュで本当に儲かったのは「ツルハシ」と「デニム」
投資の世界には、19世紀のアメリカで起きた「ゴールドラッシュ(金鉱採掘ブーム)」にまつわる有名なお話があります。
1840年代半ば、カリフォルニアで金が見つかると、一攫千金を夢見た大勢の人々が採掘に押し寄せました。しかし、実際に金を掘り当てて大富豪になれた人はごく一握りでした。
では、このブームで最も確実かつ持続的に儲かったのは誰だったのでしょうか?
それは、一獲千金を狙って金を掘る人々ではなく、「金を掘るために必要な道具(ツルハシやスコップ)」を売った商人や、「破れにくい作業着(キャンバス地やデニム生地のパンツ)」を提供した仕立屋たちでした(これが現在のLevi's=リーバイスの始まりです)。
AI時代の株式投資も、まさにこれと同じことが言えます。
AIという「金」を掘り当てようとしている企業を追うだけでなく、「AIを動かすために絶対に欠かせない道具やインフラ(ツルハシやデニム)」を提供している企業はどこかを見抜く視点が欠かせません。
実際の動き:「金」から「インフラ」へ広がる巨大投資
例えば、AIを動かすには大量の半導体が必要です。そして半導体を製造するには製造装置や材料が必要になります。さらにAIデータセンターには大量の電力、冷却設備、通信設備、建物なども必要になります。
実際、2026年に入ってからもAIデータセンターへの大型投資は続いています。
日本でも、JERA(東京電力と中部電力の合弁会社)、米Dell Technologies、英RHAELMの3社が、千葉火力発電所の敷地内に総投資額約2.3兆円にのぼる日本最大級(最大40万kW)のAIデータセンターを建設・運用する覚書を交わしたプロジェクトを発表しました。
この事例のように、AIの成長はIT産業にとどまらず、「電力」や「物理的なインフラ」にまで波及しています。
AI時代の投資では、
AI(金) → 半導体 → データセンター → 電力・インフラ(ツルハシ・道具)
という「お金の流れ」を考えることができます。
もちろん、関連株なら何でも上昇するわけではありません。成長期待が株価に織り込まれている場合もありますし、設備投資が一巡すれば業績の伸びが鈍化する可能性もあります。
だからこそ、株を買う前に「この会社はAIブームがなくても利益を出せるか」「AIによって本当に売上や利益が増えるか」「現在の株価はその成長をどこまで織り込んでいるか」が重要です。
AIはこれからも進化していくでしょう。しかし、「AIだから買う」という単純な発想ではなく、
・AIによって誰が儲かるか(ツルハシや道具を提供しているのは誰か)
・その企業には独自の競争力があるか
・その成長は株価にどこまで織り込まれているか
この3つを冷静に考えることが、AI時代の株式投資ではますます重要になってきます。
株式投資で大切なのは、未来を完璧に予想することではありません。
変化の方向を見極め、焦らず、分散し、企業の成長と株価を長い目で見ていく。
AI時代だからこそ、最新のニュースに振り回されるのではなく、「AIの次に何が必要になるのか(ゴールドラッシュにおけるツルハシは何か)」を考えていきたいと考えています。
これからの株式市場は、AIによってさらに大きく変化していくことでしょう。
その変化を恐れるのではなく、企業の利益がどこへ流れていくのかを考える。
それが、AI時代を生き抜くための株式投資だと考えます。
コスモ・ネットレ日本株情報は以下ご参考になさってくださいませ。
日本株情報投資情報|岩井コスモ証券 ネット取引「コスモ・ネットレ」




