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コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」

2024年5月28日

500円硬貨

東京ネットサポートセンター 野地 東京ネットサポートセンター 野地


  • いつもご利用ありがとうございます、東京ネットサポートセンターの野地でございます。



    最近、携帯電話でモノを買うことができ、お財布を持ち歩かないキャッシュレスにも慣れてきましたが、先日、自動販売機に500円玉を投入したところ「チャリン」と釣銭口から戻ってきました。


    「・・・・どうして?」


    と、近所を歩き回り、自動販売機を見つけてはこの500円玉を投入し続けること複数台。やっと1台の自動販売機の商品ボタンが光り、アイスコーヒーを購入することが出来ました。


    複数台試した自動販売機では購入できず、やっと一台で購入できた理由は、私がその時に使った500円玉は新貨幣で側面が斜めギザの物だったから。


    調べてみると、自動販売機には、旧通貨対応と新旧両通貨対応の2種があり、新通貨対応は数が少ないようです。


    500円硬貨が発行されたのは、1982年。


    「初代500円硬貨」は、韓国の「500ウオン硬貨」と材質と直径がまったく同じで、違いは重さ。それぞれ7.7gと7.0gと500円のほうがやや重く、500ウオンを少し削って販売機に投入する硬貨の偽造問題が多発しました。ちなみに、500ウオンは日本円で約50円!


    *この旧通貨。まだ使うことができますので、自動販売機を運用している方は要注意です。


    そこで、2000年。500円硬貨は2代目に生まれ替わります。


    デザインの大きな変更は行わず、材質の変更によって電気伝導率を変え、自動販売機での偽造硬貨の検出を容易にしました。この変更により偽造500円は激減しましたが、それでも本物と同じ銅・亜鉛・ニッケルを使用する自動販売機で使用できる偽造通貨がみつかり始めました。製造原価が安いので偽造はなくなりません。


    2021年11月1日。より偽造しにくくするため改鋳(かいちゅう)された新500円通貨が発行されました。特徴は、


    1、 バイカラーな見た目


    2、 異形斜めギザ


    3、 淵に微細文字 「JAPAN」と「500YEN」


    4、 500の中にある潜像 上から見るとJAPAN 下から見ると500YEN が浮かびます


    500円硬貨が発行されたのは、つい最近のことのように思いますが、42年も経過しており、約20年ごとに進化してきたのですね。


    紙幣は?というと、1984年、福沢諭吉、新渡戸稲造、夏目漱石が印刷された紙幣が発行され、2004年、福沢諭吉、樋口一葉、野口英世が現在の紙幣。2024年7月3日、ついに新紙幣が発行され、1万円は渋沢栄一、5千円は津田梅子、千円は北里柴三郎に、それぞれ大きなデザイン変更となります。紙幣は20年毎!?


    3Dプリンティング技術や金属加工技術の向上は偽造通貨作成のハードルを下げて容易にしています。紙幣や通貨のリニューアルと偽造はいたちごっこなのでしょうか。デジタル通貨も議論され始めています。


    新紙幣発行で(カジノ関連銘柄としても)話題になり注目されるのは、


    日本金銭機械(6418):貨幣処理・硬貨計数機大手、紙幣鑑別機メーカー


    グローリー(6457):貨幣処理機大手で自販機も手掛ける


    等がありますが、他にも関連銘柄はたくさんあります。


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