コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2024年8月20日あら今日
東京ネットサポートセンター 大田
東京ネットサポートセンター大田です。
その昔「子供のために」と思って買ったのに、私が嵌ってしまった本。
タイトルは『おもしろまんが年代暗記 小学社会歴史(水谷安昌著、文英堂)』です。
*本ブログは、『おもしろまんが年代暗記 小学社会歴史(水谷安昌著、文英堂)』の内容に一部触れておりますので、ご注意くださいませ。
本の表紙の「イチゴパンツの本能寺(本能寺の変、1582年)」をはじめ、日本史の年代の語呂合わせが紹介されています。
「日清ラーメン一杯食うよ(日清戦争、1894年)」も、一度覚えたら忘れられません!!
また、欄外にあった「あら今日、タヌキがカンカンに怒ってんの」も「なるほどー!」と思いました。
日常生活で「あら」という言葉が出てきた際には、10数年経った今でも思わず反応してしまいます。
この語呂合わせ。ある時代の政治史なのですが、お分かりでしょうか?答えは江戸時代です。
"あら"は新井白石、"今日"は享保の改革、"タヌキ"は田沼意次、"カンカン"は寛政の改革、怒っての"お"は大塩平八郎、"てん"は天保の改革を表しています。
たった18文字で、三大改革を含む江戸時代の政治史を時系列的に把握することができます。
新井白石の正徳の治(1709-1716年、第6代将軍:徳川家宣)
享保の改革 (1716-1746年、第8代将軍:徳川吉宗)
田沼意次の時代 (1767-1786年、第10代将軍:徳川家治)
寛政の改革 (1787-1793年、老中:松平定信)
大塩平八郎の乱 (1837年、大坂町奉行:与力)
天保の改革 (1841-1843年、老中:水野忠邦)
先の語呂合わせで"今日、タヌキ"の時代の物語、第170回直木賞(2024年1月発表)の候補にノミネートされた歴史小説『まいまいつぶろ(村木嵐著、幻冬舎出版、2023年5月24日発行)』は、お読みになりましたか?
「まいまいつぶろ」とは、カタツムリのこと。
身体に障がいを持って生まれてきた徳川吉宗の息子で、後に第9代将軍となる徳川家重(在任1745-1760年)を揶揄する呼び方で、家重が発する不明瞭な言葉を、唯一聞き取ることができた大岡忠光(大岡越前守の縁者)と家重の生涯にスポットを当てた物語です。
徳川将軍と言えば、初代の家康、3代家光、5代綱吉、8代吉宗、15代慶喜あたりしか思い浮かばない私でしたが、江戸時代の空白期間を埋めてくれました。
享保と言えば、世界的な先物取引所の先駆けとなる「堂島米会所」が開設されたのが享保15年(1730年)。
同会所では「正米取引」と「帳合米取引」があり、前者が「現物取引」、後者が「先物取引」に相当します。
特に「帳合米取引」は、敷銀と呼ばれる証拠金を用意するだけで「差金決済」が可能でした。
差金決済とは、受渡を行わずに売買代金の差額のみを決済する取引のことを意味します。
お客様から多くいただくご質問のひとつに、
①「ある銘柄を買って売ったが、次に買いができない」
②「持っていた銘柄を売って、値段が下がったので買ったが売ることができない」
がございます。
信用取引では可能なのですが、現物取引は「同一資金・同一銘柄では1日1回転(買い→売りか売り→買い)までの取引しか認められていない(差金決済の禁止)」の制約がある為、①や②の注文が入らないのです。
例えば、現物取引で同一日に、
①の場合、ある銘柄を100万円分買って、110万円になったので売り。その後90万円になって買いたい場合、お預かりに(最初の購入代金の100万円+後で買うための90万円=)190万円の資金があれば買うことができます。
②の場合、Aという銘柄を1万株保有しており、その内5000株を売却(残りは5000株)した後、値段が下がったので5000株買付(買い付けによりこの時点の保有合計株数は1万株)し、更にその後株価が上昇したので売りたい場合、元々の保有株数の残である5000株は売却できるけれど、1万株全部を売ることはできません。
弊社HP上に「日計り(ひばかり)ルール」の説明がございますので、こちらをご参照くださいませ。
他にも株取引には意外と知らないルールがございます。一度、チェックしてみてくださいませ。