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コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」

2026年10月16日

【物価高で苦しい】「日本は成長している」と言われても給料が変わらない理由と、今すぐできる3つの家計防衛策

ネット取引統括部長 山形 光 ネット取引統括部長 山形 光


  • 「スーパーで卵や野菜を買うたびに値段が上がっていて生活が苦しい!」

    こんな風に、日々のお買い物で「物価高の波」を肌で感じて困っていませんか?

    また、来年から食品の税率が8%から1%に引き下げられるニュースを見て喜びつつも、「減税するのは嬉しいけれど、財源はどうするの?社会保障が崩壊しない?」と不安視する人も多いようです。

    「ニュースでは『株価高値圏』とか『日本経済は成長している』って言ってるけど、給料は全然変わらない!」

    という方もいらっしゃいます。

    専門家やニュースで「日本経済はこれから良くなる」と語られていても、目の前の生活が苦しく、将来の財政に不安があれば納得できませんよね。

    今回は、「そもそも税金や国の借金(国債)の仕組みはどうなっているのか?」「なぜ今こんなに生活が苦しいのか?」という原因と、「給料が物価に追いつくまでの1〜3年間を乗り切るための具体策」を分かりやすく解説します!

    1. 知っておきたいお金の基本:「税=財源」「国債=将来への借金」は勘違い?

    「私たちが払った税金を集めてから、政府がそのお金で道路を作ったり政策を行ったりしている」 「国の借金(赤字国債)が増えると将来世代につけが回って財政破綻する」
    ニュースなどでよく耳にするこのフレーズ、実は現代のお金の仕組み(管理通貨制度)から見ると大きな勘違いです。

    私たちが無意識にやってしまう最大の間違いは、「自分の家の家計簿(ミクロ)」と「国全体のお金(マクロ)」を同じルールで考えてしまうことにあります。

    ■ 「新しい建物を建てる」仕組みで考えると一発でわかる!

    政府を「国という大きな街の開発リーダー」、日本銀行を「お金を発行・印刷する工場」と想像してください。
    開発リーダー(政府)が「新しい避難場所や学校、大きな橋などの建物(インフラ)」を作りたいとします。

    ❌
    間違った考え方(家庭の財布感覚): 「住民のみんなから税金を 10 億円集めてこないと、建築費用が払えないから工事を始められない!」

    実は、これは間違いです。政府はお金を自前で発行できる立場にあるため、「お金を新しく作って発行し、建設会社にお金を払って建物を建てる(支出する)」のが先です。集めてから使うのではなく、「政府が使った(発行した)からこそ世の中にお金が出回る」のが真実です。


    ■
    じゃあ「税金」や「国債(国の借金)」の本当の役割とは?

    「じゃあ税金なんて集めず、借金(国債)も作らなければいいのでは?」と思いますよね。ここで2つの本来の役割を整理しましょう。

    ① 税金の正体 = お金の量を調節する「ブレーキ」

    政府がお金を無限に発行して建物や道路を建てまくると、資材や大工さん(供給力)が足りなくなり、物価が跳ね上がって街の経済が崩壊してしまいます。 だから政府は、世の中に出回りすぎたお金を「税金」として回収し、物価を安定させるためのブレーキとして機能させているのです。

    ② 国債(赤字国債)の正体 = 国民(民間)の「黒字の証」

    「政府の借金(赤字)が膨らむと将来が不安だ」と言う人がいますが、複式簿記のルール上、「誰かの赤字(借金)」は「誰かの黒字(資産)」です。 政府が国債を発行して使ったお金はどこへ消えるでしょうか?すべて巡り巡って、私たち民間企業や国民の銀行口座に入り、「民間の預金資産」になっています。 実際、政府の赤字(国債発行額)が増えるのと並行して、日本全体の民間金融資産(2,000兆円以上)も増え続けています。

    ■ポイント

    自国通貨(日本円)で国債を発行している日本が、借金の返済不能で破綻(デフォルト)することは仕組み上ありません(※財務省も公式HPで認めています)。
    国の限界を決めるのは「借金の金額」ではなく、「物価上昇(インフレ率)」と「世の中にモノやサービスを提供する力(供給能力)」なのです。

    2. なぜ「物価上昇」に「お給料」が追いつかないの?

    「税金=財源ではない」「国債=借金で破綻するわけではない」と理解できても、「じゃあ何でいま私たちの生活は苦しいの?」という疑問が残りますよね。

    政府が国内投資を増やして経済が成長に向かい始めていても、私たちが苦しいのは「物価高のスピード」に対して「給料が上がるスピード」が追いついていないからです。

    いま私たちが直面しているのは、「悪い物価高(コストプッシュ・インフレ)」と呼ばれる状態です。

    • 海外の原材料高や円安が原因で、モノを作るコストが上がった
    • 企業は仕方なく商品の値段を引き上げた

    しかし、企業の儲けが増えて起きた値上げではないため、給料はすぐには増えない

    つまり、過去のデフレ時代の発想(増税や政府支出削減)で経済を冷やし込んできたツケが残る中で、「物価高」というパンチだけを先に食らい、「賃上げ」という恩恵がまだ届いていない一番苦しい境目(過渡期)に私たちがいるのです。

    3. 実質賃金が追いついて「生活が楽になった」と感じるのはいつ?

    専門家の見通しや経済の仕組みを考えると、給料が物価高を追い抜き、生活の実感が楽になるまでには「1〜3年」ほどの期間(タイムラグ)がかかると見られています。

    物価は買ったその日から高くなりますが、お給料の改定(春闘など)は年に1回しかありません。この「構造的なズレ」があるため、企業業績や国内投資の成果が出始めてから私たちの手元に届くまでにはどうしても時間がかかってしまうのです。

    では、この「つなぎの1〜3年間」を私たちは指をくわえて待つしかないのでしょうか?

    4. 実質賃金が追いつくまでの「3つの家計防衛策」

    生活を守るためには、ただ食費を節約するだけでなく、「固定費の削減」「現金の置き場所の見直し」「インフレに負けない資産運用」の3軸で対策することが重要です。

    ① 家計の出血を止める「固定費の見直し」

    食費の節約はストレスがたまりますが、固定費の見直しは一度やれば効果がずっと続きます。

    • スマホの乗り換え: 大手キャリアから格安SIM・格安プランへ変更(月4,000〜6,000円削減)
    • サブスク・保険の整理: 使っていない動画配信サービスや、過剰な民間保険の特約を解約


    ②
    現金の「価値目減り」を防ぐ

    銀行の普通預金にお金を置いておくだけでは、物価上昇によって実質的にお金が目減りしていきます。

    • 生活防衛資金の置き場: 急な出費に備えるお金は、金利が比較的高いMRFや、金利上昇に対応する「個人向け国債(変動10年)」へ移動する。

    ③ 新NISAを活用した「少額投資」

    • 浮いた固定費(月1万円〜など)を使って、新NISAで「世界株」や「米国株」のインフレに強い投資信託を積立購入する。
    • 物価が上がる局面では企業の売上や株価も上がりやすいため、「株式資産を持つこと」自体が強力なインフレ対策(資産防衛)になります。

    まとめ:正しく恐れて、できることから対策しよう!

    「物価高で苦しい」という感覚は、決してあなたのやりくりが下手なわけでも、気のせいでもありません。間違った経済観念で冷ややされてきた経済が切り替わるタイミングで起きている「時代の境目のタイムラグ」です。

    お給料が物価に追いつくまでの1〜3年間は、以下のステップで乗り切りましょう!

    1. まずスマホや保険などの「固定費」を削る

    2. 浮いたお金を「新NISA」などで少額から積立運用する

    3. 生活防衛資金は金利の良い場所に預け替える


    目の前の物価高に焦らず、今できる小さな家計防衛から始めてみませんか?

     

    【ご留意事項】

    ※本記事に記載されている制度・税制・金利等の情報は、執筆時点(2026年10月)のものです。今後の法改正や社会情勢の変化により、内容が変更される場合がありますのでご注意ください。

     
    ※新NISAや個人向け国債などの金融商品への投資・運用には、価格変動等のリスクが伴います。最終的な投資判断や家計の見直しは、ご自身の資産状況や目的に合わせて慎重に行っていただきますようお願いいたします。

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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第15号
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