コスモ・ネットレ ブログ「徒然なるままに」
2023年2月 1日2月1日は「テレビ放送記念日」
ネット取引統括部長 山形 光
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年も改まって1か月経ちましたが、皆様は年末年始、どちらかへお出かけされましたか?
年末年始は、35年位前までは何処も彼処もお休みで、ドーンと鎮座したブラウン管テレビで紅白や特番を家族みんなでこたつみかん。のんびり観るのが正月の過ごし方だったような気がいたします。
今や、お正月から出かける場所はたくさんあるし、デバイスの進化で、YouTubeやネットフリックスなどで動画を観ることができるようになり、それぞれが好きなタイミングで好きな番組を観る時代。
テレビを観る人、いやテレビそのものを保有する人が減っているとのこと。私はといえば、この年末年始は寝正月でございました。そして寒い休日は、専らテレビのお守りが忙しい・・。
今日2月1日はテレビの日。
1953(昭和28)年2月1日。日本初のテレビ本放送がNHK東京放送局でスタートしたことからです。
当時の受信契約数は866台。
同年8月、日本テレビ放送網も本放送を開始し、街頭テレビで群衆が、プロレスやボクシングなどを観ている映像は今でもあの時はこうだったと放送されますよね。
当時14インチの白黒テレビの価格は約17.5万円。大卒の初任給が約8,000円、ラーメン1杯約30円でしたから、今の初任給約22.5万円で計算するとラーメン1杯約850円、テレビの価格は約492万円!?テレビは超贅沢品でした。その後、量産化もありテレビの価格は徐々に低下、高度成長期で所得も増加傾向の日本では各家庭に三種の神器のひとつ「テレビ」が普及していきます。NHK受信契約者数は、放送開始から5年後の1958年には100万人、1959年4月皇太子殿下ご成婚(上皇さまと上皇后さま)の直前には200万人を超え、1964年に世帯普及率は90%となりました。
ちなみに「電気冷蔵庫」は、1930年に日本にGE社のものが初登場。テレビとともに三種の神器として普及しますが、85リットルの冷蔵庫の価格は約62,000円。当時の初任給は約1.6万円なので今だと85.5万円!?
もうひとつの三種の神器「洗濯機」は、またの機会にお話するとして、「電話」。
明治から昭和の時代のテレビドラマで交換手に相手を呼び出してもらう姿やご近所の家に電話を借りに行く様子を観ます。
音声電話は1890年(明治23年)東京-横浜間でサービスが開始され当時の加入者数は東京155人、横浜42人。月額制で15万円の他、東京から横浜にかけるには別途5分で2250円がかかりました。
1940年(昭和15年)には電話加入者数は100万人となりましたが、当時の人口は約7,300万人ですので普及率は1.4%と電話も庶民には高根の花!そういえば、昭和いや平成の中頃、携帯電話が普及して固定電話を意識しなくなるまでは、固定電話の番号で数字が少ないお宅は「あそこの家は、昔から電話があるから名家」などと言われていました。
生まれた時から水洗トイレだしお湯は蛇口をひねればでるし、エアコンも当たり前。黒電話は見たことがないし、電話はプッシュ式いやスマホ時代の若者よ。
現在の固定電話から固定電話への通話料をご存知ですか?
市内通話は3分10円。深夜11時から午前8時までは4分10円。同一県内の市外通話料金は、20キロ~60キロまでだと3分約100円。60キロを超えると3分約176円を超え、遠距離電話だと電話代が高くなる仕組みです。
「長電話するな」とおばちゃん(私)が言うのはかけ放題なんてなかったからです。今は安いのよね。ごめんなさい。2023年。日本初のテレビ本放送がNHK東京放送局でスタートしてから70年。
70年後の2093年は、私たちの暮らしや文化はどうなっているんだろう???