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「IwaiCosmo Market Topics」

2024年12月24日

干支から見る2025年相場

投資情報センター長 林 卓郎 投資情報センター長 林 卓郎

  • 十二支十干(じゅうにし・じっかん)からなる干支(えと)で見ると、2025年は「乙巳(きのと・み=へび)」。『辰巳天井』との相場格言がよく知られる通り、高値を形成しやすい年廻りとされる。東証再開以降「巳年」の日経平均株価は4勝2敗、平均上昇率+13%といずれも上から6番目、並みの年と言えるが、その翌年にあたる午(うま:尻下がり)は平均5%安と十二支中ワースト。大天井を形成したケースは1989年のみながら、格言通りの冴えない年が次に控えることになる。

    十干では2番目にあたる乙(きのと・西暦末尾5の年)、「木の弟」、「木の陰」の意とされ、兄の甲(きのえ)の陰で、静かに柔らかく枝葉が広がっていく控え目な前向き感を示す。へび年の「脱皮と再生」と合わせれば、相場的には柔軟に発展していく可能性を感じさせるが、実際に過去7回の「きのと」は十干で唯一の全勝、平均上昇率でも第3位の成績を誇る。


    また巳年の歴史を振り返ると、2013年アベノミクス元年、2001年同時多発テロ、1989年昭和天皇崩御と株バブル、1965年証券不況、1953年朝鮮戦争休戦と、マーケット影響も大きかった歴史的節目が並ぶ。史上最高値近辺での年始スタートとなる2025年、日本経済のデフレ完全脱却や日経平均4万円乗せの定着を望みたい。             

    (林 卓郎)

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    出所:QUICKデータなどをもとに岩井コスモ証券作成

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