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「IwaiCosmo Market Topics」

2023年12月29日

干支から見る2024年相場

投資情報センター長 林 卓郎 投資情報センター長 林 卓郎

  • 十二支十干(じゅうにし・じっかん)からなる干支(えと)で見ると、2024年は「甲辰(きのえ・たつ)」。"辰巳天井"との相場格言がよく知られる通り、天井を形成しやすい年廻りとされる。東証再開以降「辰年」の日経平均株価は4勝2敗と平均的な勝率にとどまるが、平均上昇率+28%は十二支中トップ。2倍超の急伸をした1952年の寄与が大きいとはいえ、4勝全てが2ケタ上昇を記録している。翌年巳年の平均13%高を含め、堅調な足取りといえる一方、「辰巳」で明確な大天井を形成したケースは1989年のみ。これに続く2-3年(午未申)は平均的には方向感が乏しくなる印象で、短期調整、小幅レンジなどの小休止の展開か。

    十干は甲(きのえ・西暦末尾4の年)、過去4勝3敗、平均上昇率+4%弱とやや冴えない成績にとどまるが、甲乙丙(こう・おつ・へい)から始まる十干の1番目として「物事の始まり」を指す。草木の伸長や活気溢れる様子を指す「辰」と合わせ、十分に前向きな意味合いと言えそうだ。辰年の歴史を遡ると、2000年は日経平均入れ替えショック、ITバブル崩壊で翌年も含め厳しい年だったが、朝鮮動乱特需に沸いた1952年、東京五輪の1964年、平成バブルが本格加速する1988年、アベノミクススタートの2012年と、その後の大相場に繋がる節目となったケースが並ぶ。大発会を34年ぶりの高値水準で迎える新年は、史上最高値38,915円の更新も視野に入れたい。

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    出所:QUICKデータなどをもとに岩井コスモ証券作成



                                 

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