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2025年10月15日10月15日は「世界手洗いの日」!清潔な手で健康を守ろう
ネット取引統括部長 山形 光
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10月15日は「世界手洗いの日」!清潔な手で健康を守ろう
毎年10月15日は「世界手洗いの日(Global Handwashing Day)」です。
この日は、ユニセフ(国連児童基金)をはじめとする国際機関や大学、企業などが、石鹸を使った正しい手洗いを広めるために2008年の国際衛生年に定めました。
世界中で、子どもたちが自分でできる感染予防として、手洗いの重要性が呼びかけられています。
「世界手洗いの日」の目的
「世界手洗いの日」は、特に長期休暇ではない10月が選ばれ、国連が定める「〇〇の日」になっていなかった15日に決定されました。
この日の目的は、石鹸を使った正しい手洗いによって年間100万人もの子どもの命を守ることができると言われているように、子どもたちに正しい手洗いを広め、自分の体を病気から守る習慣を身につけてもらうことです。
しかし、世界では約23億人が自宅に水と石鹸で手を洗う設備がない状況にあり、ユニセフは手洗い設備や手頃な価格の衛生用品が誰もが使えるように支援しています。
石鹸の歴史と進化
石鹸のルーツは古代ローマ時代にさかのぼります。
紀元前3000年頃、サポーの丘で羊を焼いて神に供える儀式があり、したたり落ちた脂が木の灰と混ざって固まったものが、汚れを落とす「不思議な土」として発見されました。
これが英語の「soap」の語源になったと伝えられています。
本格的な石鹸製造は8世紀頃にスペインやイタリアで始まり、12世紀頃にはオリーブ油と海藻灰を原料とした硬い石鹸が工業的に作られるようになりました。
日本には16世紀にポルトガル船によって石鹸が伝えられ、「シャボン」と呼ばれていました。当時は非常に高価で、将軍や大名などの限られた人々だけが手にできる貴重品でした。庶民は、灰汁や植物、小豆や大豆の粉などを使って体を洗っていました。明治時代になり、長瀬富郎氏(花王の創業者)が「日本人の暮らしを清潔にしたい」という思いから、顔や体を洗うための国産石鹸「花王石鹸」を開発しました。
その後、石鹸はボディーソープやシャンプー、洗剤など多様な形に進化し、より使いやすく、肌に優しく、環境に配慮したものへと発展を続けています。石鹸の普及は、公衆衛生の向上と感染症の拡散防止に不可欠な役割を果たしてきました。
正しい手洗いの方法
手洗いは、病原菌から身を守る最も簡単な方法の一つです。
特に外出先からの帰宅時、調理の前後、食事前などにはこまめに手洗いをしましょう。
正しい手洗いの手順は以下の通りです。
- 流水でよく手をぬらす:最初に流水で十分に両手をぬらします。
- 石鹸をつける:適量の石鹸(ハンドソープ)を手に取ります。
- 手のひらをよくこする:手のひらをよくこすり合わせ、石鹸を泡立てます。
- 手の甲を洗う:手の甲を伸ばすようにこすります。
- 指先・爪の間を念入りに洗う:指先や爪の間は汚れがたまりやすいので、念入りにこすります。爪は短く切っておきましょう。
- 指の間を洗う:指の間を洗います。
- 親指と手のひらをねじり洗いする:親指と手のひらの付け根のふくらんだ部分をねじり洗いします。
- 手首を洗う:手首も忘れずに洗います。
- 十分に水で流す:石鹸を十分に流水でよく洗い流します。
- 手をふき乾燥させる:清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取り、乾燥させます。タオルは共用しないようにしましょう。
これらの手順を、石鹸をつけてから水で流すまでに15秒以上こすり合わせることが推奨されています。
また、30秒の手洗いを身につけるために、砂時計やタイマーを置いて実施してみるのも良いでしょう。
これから流行時期となるインフルエンザ等の感染症から身を守る為、どうか皆様、手洗い・うがいを忘れずに!
創業が明治の企業
花王の他、小林製薬・三越伊勢丹・森永乳業・クボタ・住友重機械・オークマ等があります。