先物・オプション取引の取引証拠金の計算方法が変わります ~SPAN方式からVaR方式へ~

先物・オプション取引の証拠金計算方法が『VaR方式』に(2023年11月6日~)
先物・オプション取引の証拠金額については、日本証券クリアリング機構(JSCC)が算出する証拠金所要額を基準に設定されておりますが、証拠金水準の急増・急減の抑制やリスク管理の高度化を通じ、投資者であるお客様を守るという証拠金本来の機能向上を目的として、JSCCは 2023年11月6日(月)に、現行の「SPAN方式」から新証拠金計算方式である「VaR方式」へ変更します。
VaR方式とは
VaR方式とは Value at Risk 方式の略であり、特定のポジションを一定期間保有すると仮定した場合において、将来の価格変動により一定の確率の範囲内で予想される損失をカバーする額を計算する方法です。
JSCCが指数先物・オプション取引の証拠金額を算出する際には、ヒストリカルデータ(過去5年:1250日)から計算される予想損失の99%をカバーできる水準を証拠金として計算します。
VaR方式になったら変わること(11/6~)
同じ商品でも「売り・買い」「限月ごと」で証拠金額は異なります
現行のSPAN方式と異なり、VaR方式では同じ商品でも「売り・買い」「限月」で証拠金額は異なります。
例えば、同じ「日経225mini」でも、売建玉に対する証拠金額と買建玉に対する証拠金は異なります。また、「2023年12月限」「2024年3月限」というように限月が異なる場合においても証拠金額は異なります。
取引証拠金額は毎営業日公表され、即日適用されます
取引証拠金額は毎営業日15:45~16:00に公表され、当日日中立会終了後の建玉に対して値洗い・追証判定を行います。そのため、日中立会終了時点で維持証拠金を満たしていても、その後に公表される証拠金額が変動することにより証拠金不足となることもございますのでご留意ください。
証拠金額は「証拠金シミュレーション」画面でご確認ください
証拠金は毎営業日更新され、同じ商品であっても「売り・買い」「限月」ごとに証拠金額が異なるため、全ての商品の証拠金を一覧で表示させることができません。証拠金額の確認は、「マーケット情報」の「証拠金シミュレーション」画面をご利用ください。