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2025年12月 1日
大阪ネットサポートセンター 南方
こんにちは!大阪ネットサポートセンターの南方です。
今日から12月。今年もあっという間に師走(しわす)となりました。
何かと慌ただしくなる季節ですが、実は株式市場にとっても、この12月は特別な意味を持つ月。今回は、この「師走」と「株価」の切っても切れない関係についてお話しさせていただきます。
株式の世界の師走の代表的なアノマリー
理論的な根拠は薄いものの、経験則としてよく起こる現象を「アノマリー」といいます。例えば節分天井や彼岸底、セルインメイにハロウィン効果などもそうです。12月のアノマリーには、以下のようなものがあります。
年末の大納会に向けて株価がぐんぐん上昇する現象を言います。
掉尾の意味は、最後になって勢いが盛んになること(魚が死ぬ間際、最後の力を振り
絞って尾を振る様子に例えられたもの)です。
クリスマスの頃から年末、または年始にかけて株価が上昇しやすい現象を言います。
12月のアノマリーの要因
掉尾の一振は「節税の売りが終わり、需給が好転」・「期末を迎えるファンドや年金基金によるお化粧買い」・「新年相場への期待」、クリスマス・ラリーは「外国人投資家がクリスマス休暇に入るため、市場参加者が減り、わずかな資金でも株価が動きやすい」・「年末年始の祝賀ムードで投資家心理が強気になる」などが要因とされています。
NISA制度が始まってからは、「NISAによる買い注文」も12月の相場を動かす要因の一つとなりました。
・「節税の売りが終わり、需給が好転」する?
12月は個人投資家による「損出し売り」が一時的に市場の重しになることがあります。株式の売買により利益が出ている個人投資家は、税金を抑えるため、あえて含み損を抱えている株を売却し、利益と損失を相殺(損益通算)することがあり、特に年内受け渡し最終日に向けて、特定の銘柄でまとまった売り注文が出ることがあります。ただし、この売りが一巡すると、年明けの「ご祝儀相場」を狙って反動の買いが入ることも多いです。
・NISAの「年内消化」?
NISAの年間投資枠を年内に使い切りたいと考える投資家が増えることで、12月は個人による買いが入ります。これが、市場を下支えする可能性があります。
・外国人投資家の動向も重要
外国人投資家は、年末にかけてクリスマス休暇に入るため、市場の出来高(取引量)が少なくなる傾向があります。この為、取引量が少ない中で、まとまった売買が出ると、株価が大きく変動しやすくなります。
師走相場は、伝統的な上昇期待(掉尾の一振)がありますが、税制・需給による一時的な売り要因もあり、非常に興味深い時期です。
さらに今年は、物価高、好調な日本企業の業績に支えられた株高や、為替の動向等、変化の大きかった1年。例年以上にエキサイティングな年末になることも予想されます。
皆様がどうか相場の波に乗ることができますように!
ご参考:直近5年間の12月の月間騰落率